ダウ理論よりも簡単にトレンド転換を察知する方法を、あなたは知っていますか??
今日はトレンド判断に使えるインジケーターを、FX歴10年以上の専業トレーダーがお伝えします!!
- ダウ理論でのトレンド判断
- インジケーターでトレンド判断
- 移動平均線でのトレンド判断方法
- トレンド判断するときの注意点
- トレンド転換も予測できる
- サインは両方出るとは限らない
- まとめ
- FXでよく読まれている記事
ダウ理論でのトレンド判断
以前の記事で、ダウ理論を使ったトレンドの判断方法をお伝えしました。
参考:FXのトレンドフォロー手法とは?順張りの勝率を2倍にする方法
しかしこのダウ理論を使う方法は、チャートの形によっては迷うこともあります。
たとえば、下のようなチャートです。
この場合、赤丸部分をノイズとするかしないかでトレンドの見方が変わってきます。
これをただのノイズとして無視するなら、アップトレンドは継続中です。
しかしノイズと考えないなら、直近ではダウントレンドということになります。
これはぶっちゃけ、どちらも間違いではありません。
どちらと見なすかはその人の好みや経験、トレードスタイルなどによって変わります。
参考:FX初心者は必見!勝ちやすいトレードスタイルを見つける方法3つ
ダウ理論でトレンド判断するときはこのように、個人で見方が変わってくるんですよね~
インジケーターでトレンド判断
「人によって違うなんて、あいまいだ」
「もっと、分かりやすい基準が欲しい」
そう言う人に、とっておきのトレンド判断方法を教えましょう。
それはズバリ、有名なインジケーターである「移動平均線」を使った方法です!!
この方法はとても簡単で、かつ実用的です。
なので僕も、自分の手法の中で使っています。
上記の記事でも、この移動平均線を使ったトレンド判断方法に触れているのですが・・・
今回はもうちょっと、くわしく書いていきましょう。
移動平均線でのトレンド判断方法
この方法は、見分け方がとっても単純です。
下のチャートのように移動平均線が短期→中期→長期の順に上から並んでいたら、上昇トレンドと判断します!!
逆に下から短期→中期→長期と並んでいたら、下落トレンドです。
この方法なら、誰が見てもトレンドの判断は一緒になりますよね??
「人によって意見が違う」という事態には、絶対になりません。
ちなみに、移動平均線の期間設定ですが・・・
僕はフィボナッチ数列である、21・55・89を使用していますよ!!
参考:FX移動平均線の期間設定の組み合わせ?フィボナッチ数列が最強
しかし、この期間設定の数字はあまり重要ではありません。
初期設定のままでもいいですし、自分好みの期間に設定してもらえれば良いです。
トレンド判断するときの注意点
ただし、この方法には1つだけ注意点があります。
それは「移動平均線が順に並んでいても、当てはまらないパターンがある」ということ!!
たとえば下のチャートだと、移動平均線が順に並んでキレイなトレンドが出ています。
それに対して下のチャートは、移動平均線が順番に並んでいるにもかかわらずレンジです。
これらを見分けるには、ローソク足と中長期の移動平均線の交わり具合を確認します!!
トレンドが出ているとき、ローソク足と中長期の移動平均線はほとんど交わりません。
下のチャートではローソク足が短期の移動平均線ではね返されており、中期・長期の移動平均線まで届いていないでしょう。
それに対してレンジのときは、ローソク足と移動平均線が交わり合います!!
下図のチャートではローソク足が中期の移動平均線と交わり合っており、長期の移動平均線にも届きそうです。
目安としてはローソク足が短期の移動平均線を抜け、中期の移動平均線も越えるようになったら黄信号です。
「もしかしたらレンジに移行するかトレンド転換する??」と、身がまえてください!!
実際に上のチャートでは、レンジへ移行する前にローソク足が黄色のラインを割ってきていますよね。
トレンド転換も予測できる
これを発展させるとトレンド判断だけでなく、トレンド転換も予想できるようになります!!
例として、上昇トレンドが下落トレンドに転じるときの相場を見てみましょう。
キレイな上昇トレンドが出ているとき、上で述べたようにローソク足は短期の移動平均線の上側に位置していることが多いです。
たまに下へもぐってきても、中期の移動平均線までは届かずに再び上側へ戻ってきます。
しかしトレンド転換が近づくと、下のチャートのようになるのです。
まず第1のサインとして、ローソク足が中期の移動平均線を割って長期の移動平均線まで落ちてくるようになります!!
(丸で囲った部分)
これは買い支える力がおとろえ、戻しが深くなってきたという意味です。
そして第2のサインとして、ローソク足と複数の移動平均線がからまり合うようになります!!
(四角で囲った部分)
これはトレンドが終わり、レンジへ移行していることを示しているのです。
最後にローソク足が長期の期間移動平均線を完全に抜けたら、8割方トレンド転換したと考えて良いでしょう。
(矢印の部分)
上のチャートでは青色の線を突破してから、水が流れ落ちるように価格が下落しています。
サインは両方出るとは限らない
ついでに、下落トレンドから上昇トレンドへ転じるパターンも見ておきましょう!!
下のチャートでは第1のサインは現れましたが、第2のサインは現れませんでした。
レンジへ移行することなく、いきなり長期の移動平均線を抜けてトレンド転換しています。
第1・第2のサインはトレンド転換の際に両方、必ず出てくるものではありません!!
しかしトレンド転換が起こるとき、少なくともどちらか一方が出てくる可能性は非常に高いです。
なので注意深くチャートを観察し、これらのサインを見つけてみてください。
またこれに加えて、為替の板情報もあわせて見るようにすれば・・・
かなり高い精度で、反転を予測することができるようになるでしょう。
参考:FXのリアルタイムオーダーとは?ドル円などのオーダー状況の調べ方や見方
まとめ
ダウ理論によるトレンド判断は相場状況によっては難しくなり、個人で差が出ます。
それがイヤな人は、インジケーター(移動平均線)を使った方法を採用すると良いでしょう。
これを使えばトレンド判断だけでなく、トレンド転換も予測できるようになりますよ!!
FXでよく読まれている記事