FXではリアルタイムのNYオプションカット情報を知ることで、トレードを有利に進められます!!
今日は無料でNYオプションカットを調べる方法を、FX歴10年以上の専業トレーダーがお伝えしましょう。
- オプションカットの調べ方
- オプションカットとは
- オプションカットの特徴
- オーダー状況とは
- オーダー状況の見方
- チャートに表示させる
- まとめ
- FXでよく読まれている記事
- おまけ:オプションのくわしい説明
オプションカットの調べ方
オプションカットを調べる方法として、有名なのはトレーダーズウェブでしょう。
市場関係者にヒアリングしたオーダー状況を、毎営業日ごとに表示しています。
参考:トレーダーズウェブ
ここは非常に見やすいのですが、有料(月額2,200円)です。
無料ではドル円とユーロドルしか見れず、しかもリアルタイムで更新されません。
無料でリアルタイムの情報を知りたいという方は、DMM FX(PR)が良いですよ!!
取引ページから「マーケット」→「ニュース」と進んで行けば、市場オーダー状況を確認できます。
参考:DMM FX(PR)
ここが良いのは、以下7種類の市場オーダー状況を無料で見れること!!
・米ドル/日本円(USD/JPY)
・ユーロ/米ドル(EUR/USD)
・ユーロ/日本円(EUR/JPY)
・ポンド/米ドル(GBP/USD)
・ポンド/日本円(GBP/JPY)
・豪ドル/米ドル(AUD/USD)
・豪ドル/日本円(AUD/JPY)
しかも時間が経てば、リアルタイムの状況を更新してくれます。
ただし、これを見るにはDMM FX(PR)にログインしないといけません。
この情報を確認したい方は、事前に口座開設をしてください。
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オプションカットとは
オプションカットは、為替の値動きに大きな影響を与えます!!
特にニューヨーク市場(NY)のオプションカットは、みんな注目していますよ。
「オプション」とは、未来の価格を予約するような金融取引です。
特定の価格で買ったり、売ったりする権利を予約します。
そして、この予約(オプション)は一定の期間だけ有効です。
この予約が期限切れになることを「オプションカット(OPカット)」といいます。
FXトレードでは、オプションの仕組みを理解する必要はありません。
次で説明する、オプションカットの特徴だけ知っておけばよいです。
(仕組みをくわしく知りたい方は、本記事の最後に解説を載せています)
オプションカットの特徴
オプションカットの大きな特徴は、以下3つです!!
・オプション価格に引き寄せられる
・オプション価格の付近でレンジになる
・オプションカットを迎えると大きく動く
例として、下の状況を考えてみましょう。
参考:DMM FX(PR)
現在価格は113.75円で、112.00円にNYのOPカットがあります。
この場合、価格は113.75円から112.00円に引き寄せられる傾向があります。
逆に112.00円付近まで行くと、そこが抵抗となりレンジになることが多いです。
またオプションには期限切れ(オプションカット)があります。
NYのオプションカット時間は日本時間24時(夏時間は23時)です!!
この時間になると、オプションは消滅します。
すると、これまで抵抗として働いていたものが突如なくなるのです。
その結果、価格が一気に動き出すことがあります。
(仕組みをくわしく知りたい方は、本記事の最後に解説を載せています)
オーダー状況とは
DMM FX(PR)で見られる下のようなものを、オーダー状況と言います。
参考:DMM FX(PR)
オーダー状況とは、インターバンク(銀行間取引)市場の注文状況のことです!!
インターバンク市場とは、銀行や証券会社などの金融機関が互いに取引する場ですね。
僕らはFXトレードの注文を、FX会社に入れます。
するとFX会社はそれらをまとめて、銀行に投げるのです。
銀行はそうやって投げられた、各企業の注文をさらにまとめ・・・
インターバンク市場で、一気にさばきます。
つまりインターバンク市場は、外国為替市場の一番コアな部分です。
ここで出される注文はかなり大口で、外為市場を大きく左右します。
このインターバンク市場の注文状況が分かれば、FXトレードに有利です。
オプションカットに限らず、注文の多い価格帯は支持線・抵抗線として機能します。
板情報と同じように、注文がたまっているところで逆張りや利食いをするという戦略が取れるのです!!
板情報については、下の記事を読んでください。
参考:気配値はいくら?FXで為替の板情報(オーダー状況)を見る方法3つ
オーダー状況の見方
では具体的に、オーダー状況はどのように見れば良いのでしょうか??
以下で、オーダー状況に出てくる各用語の説明をしましょう!!
買い
例:100.00円 買い
100円のところに、買い注文が入っている状態です。
その価格まで行くと買い支えられ、下落がおさえられるでしょう。
「厚め」が付くと、買い支える力はさらに強くなります。
売り
例:100.00円 売り
100円のところに、売り注文が入っている状態です。
その価格では売り浴びせられ、上昇がおさえられるでしょう。
「厚め」が付くと、売り浴びせる力はさらに強くなります。
断続的に買い
例:100.00 - 20円 断続的に買い
100円00銭~20銭の間に、買い注文が入っている状態です。
その価格帯では買い支えられ、下落がおさえられます。
断続的に売り
例:100.00 - 20円 断続的に売り
100円00銭~20銭の間に、売り注文が入っている状態です。
その価格帯では売り浴びせられ、上昇がおさえられます。
越えるとストップロス買い
例:100.00円 超えるとストップロス買い
1100円の上に、損切りの買い注文が入っている状態です。
そこを越えると、損切りを巻き込んで上昇するでしょう。
「大きめ」が付くと、上昇する力はさらに強くなります。
割り込むとストップロス売り
例:100.00円 割り込むとストップロス売り
100円の下に、損切りの売り注文が入っている状態です。
そこを割ると、損切りを巻き込んで下落します。
「大きめ」が付くと、下落する力はさらに強くなります。
NYオプションカット
例:100.00円 OP○日NYカット
これは、通貨オプションのカット(権利行使の締め切り)があることを示しています。
カットの時間は上で述べた通り、日本時間の24時(夏時間は23時)です。
この時間まではレンジとなり、価格はだんだんと100円に近づく傾向にあります。
そしてカットの時間を過ぎると、急激なトレンドが出やすいです。
オプション数量の目安は、以下の通り。
大きめ:10億通貨以上
非常に大きめ:20億通貨以上
極めて大きめ:30億通貨以上
だいたい10億通貨あると、値動きに影響が出ると言われています。
チャートに表示させる
上記の方法で調べたオーダー状況を、チャート画面にラインとして描きましょう。
すると価格が、そのラインに良く反応することが分かります!!
ただラインを引くだけでなく、「売り」などの情報も一緒に載せておくと見やすいですね。
毎回ピタリと止まるわけではないですが、ライン付近では押しや戻しが多く発生しているのが分かります。
ちなみにMT4であれば、オーダーライナーというインジケーターが便利です!!
これを使えば、自動で市場オーダー状況をチャートに描画してくれます。
まとめ
NYオプションカットは、為替の値動きに大きな影響を与えます。
したがってここに注目していれば、FXトレードを有利に行えるのです。
リアルタイムのNYオプションカットを無料で調べるなら、DMM FX(PR)が便利です!!
FXでよく読まれている記事
おまけ:オプションのくわしい説明
例として、あなたは「1か月後にドル円を100円で100万ドル買う権利」を買ったとしましょう。
仮に1か月後のドル円が105円になれば、あなたは権利を行使します。
100円で買って市場ですぐに105円で売れば、差し引き5円が儲かりますからね。
この場合、あなたは得です。
しかし1か月後のドル円が95円になると、あなたは権利を放棄します。
市場では95円で買えるのに、わざわざ100円で買う意味はないですからね。
この場合、あなたは損です。
では価格が100円に近いとき、一体どうなるか??
あなたは100円より上で時間をむかえたいので、ドル円を積極的に買うでしょう。
しかし売った側はそうならないよう、必死で売ってきます。
そうやってカットの時間まで売りと買いが張り合うのでレンジとなり、そのまま設定価格へと近づいていくのです。
そしてカットの時間がやってきて決着がつくと、勝った側の方へ大きく価格が流れていきます。
このように、オプションには買い手と売り手が存在します。
そしてオプション価格をめぐって両者の思惑が重なり、特徴的な動きをするのです。
そのためオプションカットの日時と価格を確認しておくと、FXトレードを有利に進められます。