バリ島のココナッツ焼酎「アラック」を、皆さんはご存知ですか??
今日は良質なお酒を求めて、バリの山村へ冒険に行った様子をお伝えします!!
アラックとは
アラックとは、バリ島で昔から作られているココナッツ焼酎です!!
アラック(araq)はアラビア語で、「蒸留」を意味します。
その名の通りアラックは、ヤシの花から取れる樹液を蒸留して作られるお酒です。
バリ島では、儀式の際に神々に捧げるスピリッツとして知られています。
また健康促進に良い飲み物として、古くから地元民に親しまれていますよ。
アラックの味や飲み方
アラックはとても華やかな香りで、ほのかに甘くフルーティーな味わいです!!
しかしアルコール度数はけっこう高く、20~40度あります。
バリ島のレストランやバーにはよく、このアラックが置いてありますよ。
飲み方はストレート、ロック、ソーダ割り、ジュース割りなど様々です。
インドネシアはイスラム圏でお酒に厳しく、酒類の値段がけっこう高いのですが・・・
このアラックは地元で製造しているためか、他のお酒より安く楽しめます。
そのため観光客や地元民から好んで飲まれているほか、お土産としても人気です。
飲む際には注意
ただしアラックを飲む際には、ちょっと注意が必要です。
なぜならバリ島の街中で出回っているアラックの中には、メタノールが混入されていたりするから!!
実際に2009年、バリ島ではメタノール混合酒で23人が死亡する事件が起こっています。
そのとき在デンパサール日本国総領事館は、公式サイトにて注意喚起を行いましたよ。
参考:総領事館からのお知らせ:メタノール混合酒による死亡事故
近年でも、アラックによる死亡事故はいくつか起こっています。
なので市場に出回っているラベルのないアラックは、買わない方が良いでしょう。
またちゃんとしたホテルやレストラン以外でアラックを飲むのは、避けた方が無難です。
アラックを求めて山村へ
アラックはバリ島の東部、カランガスムというところが醸造元です。
そこでは多くの地元住人が、家内工業でアラックを作っています。
そこで手に入れるアラックは変に手が加わっていないので、安全でおいしいのだそう!!
「バリはお酒が高いから、お手頃な価格のアラックが飲みたい」
「できれば村で直接買い付けて、安全でおいしいものが欲しい」
そんな僕のワガママを今回、OJI EXPLORERの尾島さんという方に叶えてもらいました!!
バリで仲良くなった友達も一緒に、みんなでバリ島の山村へ冒険です。笑
アラックの醸造所を発見
バリの市街地から車を1時間以上走らせ、東部カランガスムの山へ来ました。
途中から車を降り、山奥の村へと向かっていきます。
道ばたで出会う村人にちゅうちょなく声をかけ、アラックの情報を聞き出していく尾島さん。笑
するとアラックを作っている方と出会うことができ、さっそく家へと案内してもらいました。
見つけました、これがアラックの醸造所です!!
アラックの作り方
アラックを作るためにはまず、家の近くに生えているヤシから樹液を取ります。
よく見ると、めちゃくちゃ高いヤシの木に容器が取り付けてありますね!!
取った樹液はタンクにため、ココナッツの皮などを入れて発酵させます。
そして十分に発酵が進んだら蒸留所のカマに入れ、火でグツグツ煮込むのです。
そうして出てきた蒸気をパイプを通して隣のカマに移し、冷やして液体化させればアラックが完成します。
できたて一番しぼりのアラックを、試しに飲ませてもらいましたよ。
アルコール度数は40%と純度が高く、ライターで火をつければ燃えるとのこと。笑
ここでは500ml(小さいペットボトル)のアラックを、400円ほどで買うことができました。
村から手厚い歓迎
無事にアラックがもらえたところで、村のお祭りにちょっと参加。笑
皆が忙しそうに、神様を呼ぶための人形を作っていました。
ここでは、蒸留させる前のアラック(トゥアック)をいただきましたよ。
また別の村では、お料理作りにも参加させてもらいました。
ここでも、ココナッツは大活躍!!
みんな気づけば、串焼き(サテー)職人に。笑
短時間のうちに、立派な料理ができあがりました!!
地元民に習って、手でおいしくいただきます。
温かいおもてなしを受け、大満足で帰りました!!
まとめ
アラックとは、バリ島で昔から作られているココナッツの焼酎です。
とても華やかな香りのお酒で、ほのかに甘くフルーティーな味わいがあります。
安くておいしいですが、死亡事故などもあるので気をつけましょう。