「FX自動売買ってどんなものがあるの??」「やっぱりプログラミング言語が分からないとダメ??」と疑問に思っている方へ。
FX自動売買にどのような種類があってそれぞれの長所と短所は何か、FX歴10年以上の専業トレーダーがお伝えします!!
手動から自動へ
先日、こんなニュースを見ました。
参考:ゴールドマン・サックス、自動化で株式トレーダーを大幅削減|MIT Tech Review
なんと世界最大級の投資銀行ゴールドマン・サックスでは、金融取引の自動化を進めてトレーダーの数を大幅に削減しているそうです。
なんと2000年には600人いたニューヨーク本社の株式トレーダーが、今は2人しかいないとのこと!!
「お金」ってもともとは信用であり、形がありません。
したがって「お金を扱う仕事」って、一番人手をなくすのが簡単なんですよね~
それこそみんなが電子マネーを使い、ネットで残高を管理するようになれば・・・
金庫や通帳は不要なものとなり、銀行はなくなってしまいます。笑
実際にアメリカ最大の銀行であるバンクオブアメリカは、将来的に無人化を目指すそうです!!
参考:バンカメ、銀行無人化宣言「将来的には全銀行業務を自動化」 - エキサイトニュース
金融は人の手による取引から、機械による取引へと変わっているんですね。
FXも自動化へ
そしてこの波は、FXトレードにも来ています。
いま各FX会社はしのぎを削って自動売買システムを開発しており、多種多様なFX自動売買ができるようになっているのです!!
僕は当分、手動のFXトレードを辞める気はありませんが・・・
この波に取り残されないよう、FX自動売買の勉強もしっかりと行っていきます。
実際に、FX自動売買にも挑戦していますしね!!
参考:トライオートFXの評判が良い?100万円で運用し実績を検証
参考:トラッキングトレードの評判が良い?100万円投入して実績を検証
今回のブログでは、現在どんなFX自動売買があるのかを色々と調べてみました。
同じように、FXトレードをしている皆さんの参考になればうれしいです。
FX自動売買の種類
一口に「FX自動売買」と言っても、その中身は実に様々です。
調べれば調べるほどたくさん出てきて、本当にキリがないくらい。笑
しかしそうやって調べていくうちに・・・
FX自動売買は大きく、以下の3つに分類されることが分かりました!!
1. 開発型
2. 独自型
3. 選択型
ではそれぞれ、くわしく解説していきましょう!!
開発型とは
「開発型」とは、自分でイチから自動売買プログラムを組み立てる方法です!!
FX自動売買の元祖ですね。
「FX自動売買」と聞いて、まず思い浮かべるのはこの方法ではないでしょうか??
プログラムを組めない人は、プログラマーにお願いして作ってもらったり・・・
他人が作った自動売買プログラムをもらったり、買ったりします。
このスタイルで有名なシステムは、「メタトレーダー」ですね!!
特にバージョン4が有名で、「MT4」ともよく呼ばれています。
下の動画は、最新版である「MT5」の紹介映像です。
「メタクオーツ」という、ロシアの会社が作っています。
世界で一番利用している人が多いであろう、FXトレードツールです。
ちなみに、メタトレーダーで使える自動売買プログラムのことを「EA(エキスパートアドバイザー)」と呼びますよ。
以下のようなサイトで、色々なEAを探すことができます。
参考:GogoJungle - 自動売買・相場分析・投資戦略の販売プラットフォーム
開発型の長所と短所
このタイプは自分でEAを組み立てることができるので、かなり自由度が高いです!!
自分のトレード手法をそのまま、自動化することもできるでしょう。
しかしEAを作るには、「MQL」という独自のプログラミング言語を覚えなければいけません。
これがなかなか、ハードル高い・・・
したがって大多数の人は、誰かが作ったEAを使うことになります。
さいわい多くの人がEAを作っており、上記のようなサイトで取引されているので・・・
自分がプログラミングできなくても、色々なトレードスタイルの自動売買を行うことが可能です。
しかし数が多すぎて、稼げるEAを見つけるのが難しいというのが難点ですね!!
しかも稼げるEAはだいたい有料(しかも高い)なので、お金もかかります。
メタトレーダーを稼働し続けるには、パソコンを常時ONの状態にしておかないといけないというのも欠点です。
FX自動売買を開始するまでの設定もややこしく、上級者向けの方法でしょう。
開発型のFX会社
メタトレーダーが使える国内のFX会社って、意外と少ないのですが・・・
その中では、「FXTF(FXトレードフィナンシャル)」が優れています。
ここはメタトレーダーが使える国内FX会社の中で、スプレッドが最低水準です!!
やはり「コストが低い」というのは、長期的に利益を出していくうえで必須ですね。
参考:FXTF
またメタトレーダーって、実はウインドウズでしか使えないのですが・・・
ここはマックでも、メタトレーダーが使えるシステムを提供しています!!
参考:FXTF
マックユーザーにとっては、かなりありがたいFX会社ですね。
独自型とは
「独自型」とは、FX会社が独自で開発した自動売買システムを使う方法です!!
扱いが難しい「開発型」に対抗するような形で、生まれました。
FX会社に口座開設すれば、そのFX会社が持つ自動売買システムを使うことができます。
その自動売買システムはFX会社が特許を取っていたりするので、そこでしか利用することができません。
まさに、日本独自のFX自動売買と言えますね!!
独自型の長所と短所
その多くは、すでにあるFXトレードの注文方法を拡張したものです。
なので裁量トレードに慣れた人なら、わりと簡単に仕組みを理解できます!!
そういった意味では、FX自動売買の初心者でも手を出しやすいです。
しかし基本的に、FX会社が用意した自動売買しか使うことができません。
また、利用するのに手数料がかかるものもあります!!
特許で囲んで手数料を取るという、日本らしいガラパゴスなやり方です。笑
独自型のFX会社
「独自型」の代表的なFX自動売買と言えば、「トラリピ」です!!
「マネースクエア」というFX会社が独自に提供している自動売買システムで、しっかりと特許が取得してあります。
参考:マネースクエア
「トラリピ」とは、「トラップリピートイフダン」という注文方法の略です。
これは簡単に言うと、レンジ相場に対して広範囲に注文を張りめぐらせるという方法ですね。
ワナ(トラップ)を仕掛けるようにイフダン注文を繰り返す(リピート)ので、トラップリピートイフダンです。
参考:マネースクエア
相場の7割はレンジということもあり、レンジ相場でコツコツと利益を積み重ねていくこの方法は成功しやすいのでしょうね。
実際に「トラリピ 」を使っている方の7割が、利益を上げているそうです!!
参考:顧客の7割がもうかるFX会社、その「意外な真実」 :日本経済新聞
それにしたがい、「預かり資産が70か月連続で増える」という業界記録を持っています。
参考:マネースクエア
選択型とは
「選択型」とは、数ある自動売買プログラムから好きなものを選ぶ方法です!!
比較的新しいスタイルで、日本国内では2010年ぐらいから本格化しています。
口座を持っていれば自動売買プログラムを選ぶだけでFX自動売買を始められ、とても簡単です!!
しかもプロが作った自動売買プログラムを、すべて無料で使えるという仕様となっており・・・
それまで「開発型」や「独自型」を使っていた人が、「選択型」に切り替えるという動きもあります。
このスタイルで有名なシステムは、「ミラートレーダー」ですね!!
下の動画は、「ミラートレーダー」の紹介映像です。
「トレーデンシー」という、イスラエルの会社が作っています。
これも「メタトレーダー」と同じく、世界中で使われているFXトレードツールです。
ちなみに、ミラートレーダーで使える自動売買プログラムのことを「ストラテジー」と呼びますよ。
「ストラテジー」は、日本語に直すと「戦略」という意味ですね。
選択型の長所と短所
ストラテジーはすべて無料で使えるので、質を心配する声がありますが・・・
実はこのストラテジー、けっこう優秀なものがそろっています!!
というのも、上記のトレーデンシー社が厳しくストラテジーを選別しているからです。
年に数千ものストラテジーが、開発者からミラートレーダーに提供されていますが・・・
その中で実際にテストを通って登録されるものは、5%もありません!!
ほとんどは基準を満たさず、審査から落ちていくのです。
また登録されてからも、ストラテジーは継続的にチェックを受けます。
そしてパフォーマンスが落ちたものは、次々とリストから外されてしまうのです。
しかしこれは基本的に、「ストラテジーを選ぶ」という方法で行うFX自動売買です。
なので「自分なりの自動売買プログラムを作りたい」という人には、向いていません!!
選択型のFX会社
ミラートレーダーが使えるFX会社の最大手は、「インヴァスト証券」です。
選択型の自動売買において、口座数は日本ナンバーワンとなっています!!
参考:インヴァスト証券
ここの強みは何といっても、ストラテジーの数でしょう。
ミラートレーダーに標準装備されているストラテジーに加え、「インヴァスト証券」独自のストラテジーもたくさんあります。
その数はなんと6,000以上で、日本ではなく「世界」でナンバーワンです!!
参考:インヴァスト証券
また好調なストラテジーを探して自動で入れ替えしてくれる、「フルオート」という独自システムも持っています。
参考:インヴァスト証券
まとめ
金融は人の手による取引から、機械による取引へと変わっています。
それはFXトレードも例外ではなく、今は多種多様な自動売買ができるようになっているのです!!
そのFX自動売買は、大きく「開発型」「独自型」「選択型」の3つに分けられます。
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