新たな月に入るとこれまでの損益をいったんリセットして、また新たに成績を記録しなおす人は多いでしょう。
今日は月初からいきなり損失を出さないためのポジション調整方法を、FX歴10年以上の専業トレーダーがお伝えします!!
FXを月で区切る
FXトレードの記録や成績を、月ごとで区切っている人は多いでしょう!!
学校の学習記録表や会社の目標数値などは、月ごとにリセットされることが多いです。
したがって僕らは「ひと月をひと区切り」と、ごく自然に認識しています。
また為替相場は月によって、値動きの傾向が大きく変わるのです!!
参考:FXトレーダー必見!各月の為替アノマリーとその確率を教えよう
なので月ごとに気持ちを切り替えて相場に向かうことは、とても良いことですね。
月初めはあまり値動きがない
しかし月ごとにFXトレードを区切る場合、「月初め」には十分に注意しましょう。
なぜなら、為替相場は月初めにあまり値が動かないから!!
毎月第1週の金曜日には、アメリカの雇用統計が発表されます。
これには世界中の相場関係者が注目しており、発表後は相場が大きく動きます。
実際、雇用統計の発表前後での値動きはこんな感じです。
・ドル円
・ユーロドル
相場の値動きは、拡大と縮小を繰り返す性質があります。
参考:FXのボラティリティとは?値動きを測るインジケーターまとめ
つまり雇用統計発表後に、値が大きく動く(拡大する)ということは・・・
それまでの相場は、縮小傾向にあるということです!!
実際「雇用統計を控えて市場は様子見ムード」というような為替ニュースを、皆さん一度は目にしたことがあるでしょう??
これはまさに、相場が縮小傾向になっていることを示しています。
月初めは損を出しやすい
こういった相場が動かないときにFXトレードをすると、損切りになる可能性が高くなります。
したがって月初にいきなり全力で取引すると、損失を出す可能性が高いのです!!
月初にいきなりマイナスとなると、精神的にツラいですよ~
したがって僕は、第1週はポジションを抑えてFXトレードしています。
間違っても、月初にいつも以上のポジションを取るなどということはしません。
しかし多くの人は月初めになると気が大きくなって、いつも以上にFXトレードをしがちです。
その理由として、以下の2つが挙げられます。
・損失がリセットされる
・前月の調子が良かった
ではそれぞれ、くわしく説明しましょう。
損失がリセットされる
前月ずっと損失を抱えていた場合、「これ以上の損は出せない」と慎重にFXトレードしてきたことでしょう。
それが新たな月に入って、またゼロからのスタートになるのです。
「よし、気持ちを新たに再スタートだ!!」
そう意気込んで、今度は積極的にFXトレードしだすようになります。
しかも前月慎重に動いてきた分、開放的になってタガが外れてしまいがち。笑
そうやって、月初に大きな損失を出してしまうのです。
前月の調子が良かった
幸運が重なり、たまたま前月に大きな利益を出せたとしましょう。
すると人は以下にように、気が大きくなりがちです。
「FXトレードは順調だし、来月からポジションを増やすか」
「前月で大きく貯金ができたし、多少ムチャしても大丈夫」
こんな感じで、月初から取引量を多くしてしまいます。
そして前月に稼いだ分をすべて、月初に吐き出してしまうのです。
いつポジションを増やせば良いか
上記の内容を踏まえれば・・・
月初にいきなりポジションを増やすのは、得策ではないということが分かるでしょう。
では、いつポジション量を増やすべきなのでしょうか??
以前に紹介した「待つFX」という本には、以下のように書いてあります。
参考:FXデイトレードのおすすめ本12選!100冊以上の名著から厳選した
枚数を増やすのでしたら、1か月のうちの第2週の火曜日からにしてください。
なぜなら雇用統計前と第2週目の月曜日はあまり動かないからです。
第2週の月曜日は雇用統計明けで、相場が大きく動いた直後です。
上で説明した通り、値動きが拡大した後は縮小局面に入るため・・・
雇用統計直後の月曜日は、レンジであることが多くなります。
なので雇用統計発表が終わり、値動きが戻ってきた第2週の火曜日から本当の戦いが始まるのです!!
まとめ
月初めは普段より大きめのポジションで、積極的にFXトレードしがちです。
しかし月初はあまり値が動かないため、損をする可能性が大きくなります。
したがってポジションを増やすのは、第2週の火曜日まで待ちましょう!!
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