あなたはFXトレードで、トレンドフォローに適した相場の形を知っていますか??
順張り手法が驚くほど機能する相場環境を、FX歴10年以上の専業トレーダーがお伝えします!!
トレンドフォロー(順張り)手法とは
トレンドフォロー手法とは、相場の流れ(トレンド)についていく(フォロー)手法です!!
相場が上がっているときは買い、下がっているときには売ります。
日本語では、「順張り手法」とも言いますね。
FXトレードは一般的に、トレンドフォロー(順張り)が有利と言われています。
なぜなら為替市場ではトレンドが一度形成されると、そう簡単には転換しないから!!
これについて、くわしくは下の記事を読んでみてください。
参考:トレンドフォロー(順張り)手法とは?FXの勝率を3倍にする方法
トレンドフォローに適した相場
しかし、今の市場でトレンドが出ているからといっても・・・
ただ闇雲に、トレンドフォローを仕掛ければ良いというわけではありません。
実はトレンド相場の中にも、「トレンドフォロー手法に適した形」が存在します。
それは、以下の2つです!!
1. 長期と短期のトレンドが一致する
2. 時間をかけてゆっくり伸びていく
ではそれぞれについて、以下にくわしく書いていきましょう。
1. 長期と短期のトレンドが一致する
さて、ここでいきなり問題です。
上の1時間足チャート、どちらがトレンドフォロー手法に向いているでしょうか??
どっちも一緒ですよね??
コピー&ペーストしただけなので、一緒のはずです。笑
ではこれらに加えて、日足チャートがこうなっていたらどうでしょう??
こうなると、明らかにAの方がトレンドフォロー手法に向いています。
なぜなら、短期足と長期足のトレンド方向が一致しているから!!
Bの場合1時間足ではアップトレンドですが、日足ではダウントレンドです。
そうなるとこの1時間足のアップトレンドは、日足レベルではただの「戻し」となります。
したがって、Bで買いエントリーすると危険です。
近いうちに下降が始まって、損切りになるかもしれません。
長期足のトレンドは、短期足のトレンドより強いです!!
トレンドフォロー手法でエントリーするときは、長期足のトレンドをしっかりと確認するようにしましょう。
参考:FXの相場環境認識って実は簡単!見るべきたった2つのものとは?
2. 時間をかけてゆっくり伸びていく
では続いて、2問目です。
上の1時間足チャート、どちらがトレンドフォロー手法に向いているでしょうか??
今回は、違いが極端ですね~
多くの人は短時間でガンガン上げていく、Aの方を強いトレンドとして認識します。
そして「この勢いに自分も乗りたい!!」と考え、この値動きに飛び乗るのです。
しかし多くの場合、そこから伸びずに反転に巻き込まれて損切りとなります。
あなたにも、そんな経験がありませんか??
実はBの方がトレンドが継続する可能性が高く、トレンドフォロー手法に向いています。
なぜなら、売り手が簡単に逃げないからです!!
上記A・Bのチャートで、売りポジションを持っている側の気持ちを想像してください。
Aの場合は価格がグングン上昇して、陽線がドンドン長くなっていきます。
そんな状態で売りポジションを持っていたら、めちゃくちゃ怖くないですか??
瞬く間に含み損が発生し、それが秒単位で大きくなっていく・・・
きっと多くの人は恐ろしくなって、いち早く逃げようとするはずです。
するとたまっていた売りポジションはほとんど損切りされ、相場に買いエネルギーは残りません。
(売りポジションはいつか買い戻されるので、潜在的な「買いエネルギー」と見なせます)
したがって新たな買いが入ってこない限り、相場はこれ以上伸びないのです。
短時間で大きく伸びるトレンドが長続きしないのには、そういった理由があります。
では逆に、Bの場合はどうでしょう??
ちょっと上げては下げ、またちょっと上げては下げ・・・
こうなると売り手は「ちょっと待ってたらまた下げるだろう」と考え、なかなか損切りしません。
それどころか、ナンピンをするような人たちさえ出てくるでしょう!!
参考:ナンピン(難平)とは?FXでナンピン手法を使うと必ず失敗する理由
すると、相場にたまった売りポジションはなかなか解消されません。
相場を上昇させる「買いエネルギー」として、長い間そこにとどまり続けるのです。
これがBの方が、長期のトレンドになりやすい理屈になります。
これらのことは、実際に為替のオーダー状況を見てみると良く分かりますよ!!
参考:FXのリアルタイムオーダーとは?オーダー状況の調べ方や見方
ちなみにこれは売り手側だけでなく、買い手側の心理からでも考えることができます。
上昇トレンドが長期継続するためには、やはり新規の買いが入って来ることも条件になります。
しかし新規の注文は、大口でドンッと入ってくるようなものではありません。
たとえば、ある金融機関が100億円の買いを入れたいと考えたとき・・・
彼らはいきなり、100億円を全部ブッコむようなことはしないです!!
たいていは少しでも有利な価格で買えるよう、少しづつ小分けにして慎重にエントリーしていきます。
したがって新規の買いが入ってきているときは、Bのようにジリジリと上げるパターンが多くなるのです。
こういった面からも、Bの方が長く上昇していく相場だということが分かります。
まとめ
FXトレードには、「トレンドフォロー手法に適した形」が2つ存在します。
1つ目は「長期と短期のトレンドが一致する相場」で、2つ目は「時間をかけてゆっくり伸びていく相場」です。
これらの相場環境にしぼって順張りを仕掛ければ、高い確率で勝つことができるでしょう。
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