「FXトレードでなかなか損切りが徹底できない」と、お悩みの方へ。
ロスカットルールを守る秘策を、FX歴10年以上の専業トレーダーがお伝えします!!
損切りとは
損切りとは、含み損が生じているポジションを見切って損失を確定させることです!!
まだ損が少ない時点で決済することで、それ以上に損が大きくなるのを防ぎます。
「ロスカット」や「ストップロス」とも呼ばれますね。
たとえば将来的に米ドルが上がると考え、1ドル100円で米ドルを買ったとしましょう。
このときにあらかじめ、「98円まで下がったら決済しよう」と決めておくのです。
98円まで下がったら自動的に決済されるよう、逆指値を注文しても良いかもしれません。
参考:IFD・IFO・OCO・トレールって?FXの複雑な注文パターンを解説
すると仮に自分の思惑が外れてドルが急落しても、手持ちのドルは98円で決済されます。
よって損失は限定され、自分が想定していた以上に大きくなることはないのです。
損切りはFXトレードをするうえで、最も重要なテクニックです。
継続的に利益を出しているトレーダーは全員、例外なくこれを使っています。
参考:FXの損切りとは?なぜ重要なのか?損切りラインの目安と設定方法
損切りルールを守る方法
損切りが重要なことは分かっているが、どうしてもそれを守れないという方へ。
損切りルールをキッチリ守れるようになる秘策は、以下の3つです!!
・損切りのイメージを変える
・逆指値を置き別のことをする
・損切り価格を建値に変える
ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。
損切りのイメージを変える
「損切り」と聞くと、どうしてもイヤなイメージを持ってしまいます。
もう「損」という字から、ネガティブなオーラがプンプン出ていますからね。笑
まずは、心構えからです。
このマイナスなイメージは、自分の中で改めなければいけません。
イメージを変えるのに一番良い方法は、言葉を変えることです!!
「損切り」というネガティブな言葉を使わずに、何かポジティブな言葉に置き換えてみましょう。
たとえば僕は、損切りで失ったお金を「経費」と言い変えています。
ビジネスで利益を出すには、材料費や広告料などの経費がかかりますよね??
FXトレードもビジネスの1つなので当然、経費が発生します。
参考:FXをビジネスと考えろ!そしたら簡単にトレード成功者になれる
なのでトレード記録をつける際には、言葉を以下のように変えてみるのです。
「損切り〇〇円」→「経費〇〇円」
参考:FX売買記録の書き方!トレードノートに残すべき10の項目とは?
「損切りになった」と書くと、文字通り損した気分になりますが・・・
「経費を払った」にすると、何かその次に払った分の見返りが返ってきそうじゃないですか??
「経費」がしっくりこないのであれば、「保険料」でも良いでしょう!!
事故や病気にあったときのために、僕たちは保険に入って保険料を支払います。
同じようにFXトレードでも、万一の場合に備えて「損切り」という保険料を払うのです。
言葉が持つ力というのは、意外と強力です。
バカらしいと思うかもしれませんが、効果はあるので試してみてください。
逆指値を置き別のことをする
まずエントリー後にすぐ、利食い・損切りの指値注文を入れます。
そしてFXトレード以外のことに取り掛かり、約定まで相場を見ないようにするのです!!
損切りができない原因で多いのが、「決済ボタンが押せない」というものです。
「ちょっと戻ったところで損切りしよう」と考えているうちに、どんどんと損がふくらみ・・・
「あの時に押しておけば」と後悔が大きくなって、ボタンが押せなくなります。
なのでそれをまず、機械に任せてしまいましょう!!
逆指値を置けば、こちらの気持ちに関わらず機械的に損切りしてくれます。
ただこれだけだと、ちょっと弱いんですよね~
チャートを見ているうちに、以下のような気持ちがジワジワと出てきます。
「ここで損切りをするのは早いのではないか??」
「もうちょっと粘ってみるのが得策なのでは??」
そうやって、いったん決めたはずの損切り価格をズラしてしまうのです。笑
これだと、せっかく逆指値を置いた意味がありません。
なので逆指値を置いた後は、絶対に相場を見ないようにしましょう。
どうしても気になるようであれば、何かFXトレードとは別のことをするのです。
ちなみに僕のおすすめは、ブログを書くことですね。
参考:ブログ5年目の僕がおすすめ!FX初心者がブログすべき理由5つ
そうやって別のことをしていれば、気持ちがアツくなって逆指値をイジることがなくなります。
チャートを見なければ、心が変に乱れることはないのです。
参考:無駄トレードを減らす方法は?FXの待ち時間はチャートを見ない
僕もFXトレードを初めてまだ損切りできなかったときは、これを徹底しました。
メールで約定通知が来るまでは、絶対にチャートを開かないようにしたのです。
そうしたらだんだんと損切りに慣れ、今では普通にできるようになりましたよ。
損切り価格を建値に変える
ある程度だけ値が伸びたら、損切り価格を建値まで引き上げ(引き下げ)ましょう!!
そうしたら途中で失速しても、最悪プラマイゼロでFXトレードを終えることができます。
損切りで一番つらいのは、「途中まで利益が出ていたのに結局は損切りになった」というパターンです。
これが続くと、本当にストレスがたまります。笑
そして、「もう損切りなんてしない方が良いのでは??」という気持ちになるでしょう。
これを防ぐためには、損切り価格を建値まで引き上げるのがベストです!!
「うまくいけば利食い、ダメでも損失にはならない」
そうすることによって、心にかかるストレスは格段に軽くなります。
もちろん損切りが近くなった分だけ、利食いになる可能性は低くなるでしょう。
しかしながら、損失が出る可能性も低くなるので文句はなしです。
FXトレードでは、おいしいとこ取りはできません。
一方を優先すれば、必ず他の何かが犠牲になります。
損切りができない段階では、利益の拡大よりもまず損失の拡大を防ぎましょう。
ちなみに、この損切りを引き上げる方法でおすすめなのは「分割決済」です!!
これは目標価格の半分まで来たら、ポジションを半分を利食って・・・
残りのポジションは、損切り価格を建値まで引き上げるという方法です。
僕は今でもこの手法を用いて、FXトレードの利食い・損切りを行っていますよ。
参考:FXは分割決済しろ!勝率を下げずに利益を50%増やす方法とは?
まとめ
損切りとは、含み損が生じているポジションを見切って損失を確定させることです。
損切りをすることで破産を防ぎ、不良資産を現金化し、精神の安定をはかることができます。
どうしても損切りができないという方は、上記3点を参考にがんばってみてください。
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