先日シンガポールへ行き、そこで働いている友人たちに会ってきました。
彼らにシンガポールの税金について聞き、FXトレードの節税ができるか調べましたよ!!
シンガポールは人気の移住先
シンガポールは、投資家やトレーダーの移住先として人気です!!
世界的に有名な投資家ジム・ロジャーズ氏や、村上ファンドで知られる村上世彰氏などが住んでいます。
なぜシンガポールが人気かというと、税金がとても安いから!!
あとでくわしく書きますが、税金は日本と比べてかなり優遇されています。
シンガポールは国土が東京23区ほどしかない、本当に小さな国です。
天然資源は取れず、強力な地場産業もありません。
そこでシンガポールは、税金を低くすることで企業や資本家を呼び込んでいます。
彼らから発生する収入や雇用によって、国の経済を回しているのです。
シンガポールの友人に聞く
僕は以前、「グローバル人材育成プログラム」というものに参加していました。
参考:豊かな国はこんな感じ!では貧しい国の生活はどんなだろう?
ここで知り合ったメンバーが数名、現在シンガポールで働いています!!
僕がシンガポールに移住して、FXトレードの節税を行うことは可能なのか・・・
シンガポールに移り住んで5年以上となる彼らに、税金について色々と聞いてみましたよ!!
シンガポールの税金
シンガポールの税金をまとめると、以下の通りです。
税金の種類 | 日本 | シンガポール |
所得税 | 5~45% | 0~22% |
住民税 | 10% | 0% |
相続税 | 10~55% | 0% |
贈与税 | 10~55% | 0% |
消費税 | 8% | 7% |
株やFX等の利益 | 課税 | 非課税 |
国外で稼いだ利益 | 課税 | 非課税 |
個人だと基本的に所得税と消費税のみという、とてもシンプルな設計!!
またその税率も、日本と比べて安くなっています。
ちなみに友人によると、建国50周年のときは一律1,000ドル(約8万円)税金が安くなったそう。
建国記念で税金が割引されるって、粋な計らいでおもしろいですね~
税金がいくら安くなるか
シンガポールの税金がどれだけ安いか、年収1,000万円の人で比べてみましょう。
日本だと税金(所得税・住民税)と社会保険料(年金・健康保険・雇用保険・介護保険)で、318万円も削られます!!
参考:年収1,000万円の手取り額はいくらになりますか? | マイナビニュース
しかしそれがシンガポールだと、こうなりますよ。
実際にシンガポールに住んでいるフォロワーさんが、教えてくれました。
ちなみに年収1000万で税金65万ぴったりです。喜んで納税させて貰ってます(^_^) pic.twitter.com/ZoImWr1dSR
— YouK@パーマネントラベラー投資家 (@youk55) 2018年9月28日
なんと税金として取られるのは、たったの65万円です!!
日本だと30%以上も取られるのに、シンガポールでは10%以下。笑
何気に計算書に書いてある、「Thank you for your contribution towards nation building(国作りに貢献してくれてありがとう)」という文言が素敵ですね。
ちなみにシンガポールにも、CPF(中央積立基金拠出金/Central Provident Fund)という社会保険料が存在します。
これは給与の一定割合を事業主と労働者が積み立て、労働者の年金や医療費などに使われるものです。
参考:シンガポールにおける社会保険の概要|多田国際社会保険労務士事務所
しかしこのCPFに加入義務があるのは、シンガポール国民と永住者のみ。
したがって友人たちは、自分で民間の保険に入っているとのことでした。
FXの収入は税金ゼロだが
そして僕らにとってうれしいことは、FXの収益に税金がかからないことです。
シンガポールでは、キャピタルゲイン(売買差益)にかかる税金がありません。
しかし実際、FXトレーダーがシンガポールに移住して節税を行うのは難しいです。
なぜなら、シンガポールでの金融ライセンス取得がかなり難しいから!!
シンガポールでは、FXトレードを個人的に楽しむ分には税金はかかりません。
しかしそれを本業として行う場合は事業とみなされ、法人税などが課されます。
シンガポールではキャピタルゲインに対して課税はされない。
しかし繰り返し発生する性質などから本業とみなされるものは課税対象となる。
取引頻度、保有期間、 売却の背景等によってキャピタルゲイン判定が行われる。
もちろんそれでも、日本よりは税金が安いです。
しかし問題となるのは事業として取り組む場合、金融ライセンスが必要になること!!
そして現在、そのライセンス取得はものすごくハードルが高いそう。
友人いわく、日本人コミュニティーの中にそういう方もいるみたいですが・・・
稼いでいる額がケタ違いで、僕みたいな弱小トレーダーにはムリだろうと言われました。泣
仕方がないので、日本でコツコツと節税対策をします!!
参考:FXの税金はいくらから?計算方法から税金対策まで総まとめ
まとめ
シンガポールは投資家やトレーダーの移住先として、とても人気です。
シンガポールは戦略的に税金を安くしており、日本と比べると税率は低くおさえられています。
しかし金融ライセンスの取得が難しく、一般的なFXトレーダーが移住するのは難しいでしょう。
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