あなたはFXトレードで、「両建て」をキチンと使いこなせていますか??
今日はFX歴10年以上の専業トレーダーが、高い確率で勝てる両建てテクニックを5つ紹介しましょう!!
両建てとは
両建てとは、「買い」と「売り」のポジションを同時に持つことです!!
クロスオーダー(Cross Order)とか、マッチオーダー(Matched Order)とも呼ばれますね。
両建てをすると、2つのポジションが利益や損失を相殺し合います。
したがって相場がどちらに動いても、損益は発生しません。
しかしポジションを2つ持つので、コストは2倍です。
スプレッド(取引手数料)を2倍払うことになりますし、証拠金(預けるお金)も通常の2倍かかります。
なんだか両建てって、意味のないような手段に感じますが・・・
実は使い方によって、かなり有効な手法となりえるのです!!
FX両建てのテクニック
では具体的に、どうやって両建てをFXトレードに生かすのか??
以下に、両建てで利益を上げるテクニックをいくつか紹介します。
1. 指標発表
まず指標発表の数分前に買いと売り、両方のポジションを持ちます。
指標発表の時間となって、仮に相場が下がり始めたら・・・
買いポジションはすぐに損切り、売りポジションをそのままキープするのです。
そして売りポジションが損切り幅以上に伸びたところで、利食いします。
こうしたら指標発表でどちらに動こうが、利益を上げることができるのです!!
これはあらかじめ、損切り幅と利食い幅をセットしても良いでしょう。
たとえばそれぞれのポジションに、プラス50pipsの指値注文とマイナス20pipsの逆指値注文を入れておくのです。
そうすれば、差し引き30pipsの利益となります。
この手法で注意すべき点は、まず値動きの大きい指標発表を選ぶということ!!
重要度が低い指標だとあまり値が動かず、損切りだけにヒットして終わることになりかねません。笑
値が動きやすい指標発表として有名なのは、やはり「アメリカ雇用統計」ですね。
これは毎月第1週の金曜日、22時半(夏時間は21時半)にあります。
また指標発表では、「行って来い」の動きになることもあります!!
そうなると往復ビンタを食らって、両方が損切りになるかもしれません。
その可能性を少しでも減らすために、「要人発言」でのエントリーは避けましょう。
要人発言はしゃべる内容によって途中から動きが変わるので、危険性が大きいです。
16時になっていったん下に抜けたけど、そこから上に切り上げていった
— ゆきひろ@FXで旅する人 (@yukihiro_fx) 2017年8月24日
やっぱ乗らなくて良かったね
指標発表と違って要人発言は言った内容によって途中でも方向が変わるから怖い((( ;゚Д゚))) https://t.co/Kw842UaxC3
さらに指標発表時はスプレッドが大きく開いたり、値が激しくスベる(スリッページが発生する)可能性が高い!!
したがって、自分の希望価格で約定しないことも考えに入れておきましょう。
対策としては、約定がスベりにくいFX会社でトレードすることですね。
マネーパートナーズが、約定力の高いFX会社として有名です!!
参考:FXの逆指値がすべる原因は?損切りだけスリッページする理由
2. つなぎ売り
あなたは長期的に相場は上がると見て、買いポジションを持っているとしましょう。
しかし、「一時的に下げてきそうだな」というとき・・・
買いポジションを維持したまま短期で売れば、さらなる利益の積み上げが狙えます!!
このように長短おり交ぜ、買いでも売りでも稼いでいく手法を「つなぎ売り」もしくは「うねり取り」と言います。
これは大量の株式を運用している、機関投資家のトレーダーがよく使う方法です。
大金を動かしているところは運用ルールが厳格で、簡単にポジションを手放すことができません。
また貸株として証券会社に持ち株を渡しているケースも多く、売りたくても売れなかったりするのです。
そういったときに買いポジションは保有したまま、同じ銘柄を信用取引で空売りしたりします。
この手法で注意すべきことは、取引が複雑になることでしょう!!
「長期では買い」「短期では売り」という、時間軸も方向もバラバラなポジションを同時に持つことになります。
「ロングもショートも得意」「スイングもデイトレもバッチリ」なんて人は、そういません。
参考:手法やインジケーターはたくさんいらない!1つにしぼるべき理由
したがって熟練したFXトレーダーじゃないかぎり、この方法はおすすめできませんね。
「つなぎ売り」で売り買いのポジションが混ざり、混乱しないためには・・・
デイトレ用と長期投資用で、FX会社を分けると良いですね!!
3. 税金の繰り延べ
あなたは今年、FXトレードで大きく利益を出しているとしましょう。
このままでは、今年の税金はスゴイ金額になりそうです。
そういうときは大きく動きそうな通貨を両建てして、しばらく放っておきましょう。
すると、どちらかのポジションはマイナスとなり・・・
もう一方のポジションは、同額だけプラスとなります。
そしたら12月31日が終わる直前に、マイナスのポジションの方を決済するのです。
そして1月1日になったら、すぐにプラスのポジションの方も決済します。
こうすると損益的にはプラマイゼロですが、前年に大きなマイナスを出したことになります。
したがって前年に出していた大きな利益を、これで相殺することができるのです!!
すると納める税金を少なくすることができ、その分は確実にお金が残ります。
これを繰り返せば、利益をドンドンと次の年に繰り越すことができるでしょう。
そして大きく損失を出した年がくれば、そこで埋め合わせをすれば良いのです。
ただしこの方法は、兼業FXトレーダーにはあまり意味がないかもしれません!!
なぜなら兼業だとFXの収入は雑所得となり、税率は一律(20.315%)だからです。
大きく稼ごうが小さく稼ごうが、税金は約20%で変わりません。
これはFXの収益が事業所得となり、儲けるほど税率が上がっていく個人事業主や法人こそ使える方法でしょう。
納税用の現金が足りないときなど、大きな助けになりますよ!!
参考:トレードの税金対策は?サラリーマンでも使える節税方法8つ
4. 異通貨の両建て
これは、異なる通貨ペアで両建てをする方法です。
たとえばドル円のロングと、ポンド円のショートを持ったとしましょう。
こうすると円高になろうが円安になろうが、どちらかが伸びてくれます。
そこでトレール決済を用いて、利益が出た方を伸ばしていくのです!!
参考:FXで最適なトレール幅は?おすすめのトレール注文方法5つ
ドル円がアップトレンドで、ポンド円がダウントレンドなんてことがあります。
そんなときはうまくいけば、両方とも利食いできますよ!!
もちろん両方利食いできる可能性があるということは、両方損切りになる可能性もあるということ!!
ただし相場のトレンドに沿ってやれば、両方とも損切りで終わることはそんなにありません。
ちなみに、僕のこれまでの経験で言うと・・・
片方は「大きなプラス」でもう片方は「小さなマイナス」、差し引き「小さなプラス」で終わることが多いです!!
利益はそんなに大きく取れないですが、勝率は高い感じですね。
両建てを用いた必勝法はある?
上記のテクニックだけでも、十分に使えますが・・・
両建てを用いた、必勝法に近いFX手法もあります。
それは、スワップ金利の差額を受け取る手法です!!
たとえば、GMOクリック証券だと・・・
ドル円1万通貨を買うことで、入るスワップは79円です。
※2018年5月時点
しかし、DMM FXだと・・・
ドル円1万通貨を売ることで、支払うスワップは34円しかありません。
※2018年5月時点
なのでこの2社でドル円の両建てをし、スワップの差額をもらうのです。
1万通貨あたり79円もらって34円払うので、差し引き45円が毎日もらえます。
10万通貨なら450円、100万通貨なら4,500円です!!
しかも両建てなので、為替変動の影響はほとんど受けません。
つまり毎日少しづつ、金利だけがもらえるのです!!
手順とやり方
では実際にどうやって運用しているのか、僕のやり方をご紹介しましょう!!
まずGMOクリック証券に250万円をツッコみ、ドル円を15万通貨買います。
もっと買っても良いと思いましたが、安全第一でレバレッジは5倍くらいにおさえました。
これでスワップは毎日、1,185円もらえるようになります。
(スワップ79円×15万通貨=1,185円)
それと同時にDMM FXにも250万円を入金し、ドル円を15万通貨売るのです。
こちらは毎日、510円のスワップ支払いが発生します。
(スワップ34円×15万通貨=510円)
これで差し引き675円が、毎日チャリンチャリンと入ってくるのです!!
(1,185円-510円=675円)
何もせず、毎日の夕食代が稼げる感じですね。笑
これは年間に換算すると、約25万円の収益です。
(675円 × 365日 = 246,375円)
500万円を使って25万円を稼ぐということは、利回りにすると5%ですね。
(25万円 ÷ 500万円 × 100 = 5%)
銀行金利がほぼ0%の現在、寝かせておくだけで5%の金利を稼げるのはスゴくないですか??
多額の預金を銀行に眠らせておくぐらいなら、こちらで少しでも金利を稼ぐことをおすすめします!!
両建てしてスワップ差額とるなんて面倒だと思ったら最後で、ほぼ確実に儲かるならやるしかないんっすよ( •ө• )
— 羊飼いFX★HZK (@hitsuzikai) 2019年4月16日
実際の運用実績
2018年5月から運用を開始し、約3か月が経ちました。
現在の運用状況は、以下の通りです。
ドル円買い
GMOクリック証券の口座状況
未決済損益:+1,014,750円
累計スワップ:+187,230円
ドル円売り
DMM FXの口座状況
未決済損益:-1,014,750円
累計スワップ:-113,010円
未決済損益は同額で、差し引きゼロになります。
それに対し累計スワップは、74,220円(187,230円-113,010円)のプラスです!!
なお未決済損益が100万円を超えてきたので、強制決済を避けるため・・・
GMOクリック証券からDMM FXへ、証拠金を50万円移しました。
取り組む際の注意点
しかし、この手法を使うには以下の注意点があります。
1. 強制決済
あまりレバレッジをかけすぎると、大きな価格変動があったとき・・・
証拠金が足りなくなって、強制ロスカットされる可能性があります!!
しかしこれは、ムチャな取引を行わなければ十分に避けられるでしょう。
具体的には、レバレッジを5倍ぐらいでおさえたり・・・
たまに利益が出ている方から、損が出ている方へ証拠金を移動させておけば大丈夫です。
2. スワップ変動
スワップ金利は、各国の政策金利やFX会社の思惑によって変わります。
したがって状況によっては、今まで取れていた差益が取れなくなることもあるでしょう!!
しかしこれも、あまり心配しなくて良いです。
国の政策金利は、そんなにコロコロ変わるものではありませんし・・・
FX会社も売りの1つであるスワップポイントを、簡単に改悪することはありません。
まとめ
両建てとは、「買い」と「売り」のポジションを同時に持つことです。
両建てで利益を上げる手法はいくつかありますが、その中でも「スワップの差額を取る手法」は必勝法に近いです。
銀行でお金を眠らせるぐらいなら、このスワップ・アービトラージで5%以上の利回りを取りましょう!!
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