僕は日本株の長期見通しに悲観的で、日本よりも海外の株式に投資すべきと考えています。
今日は日本よりも将来性の高い3か国を、投資歴10年以上の専業トレーダーがお伝えしましょう!!
日本は期待されていない
現在アメリカをはじめ、欧州のドイツやイギリスなんかも株価は過去最高値を更新しています。
ではひるがえって、日本はどうか??
日経平均株価の長期チャートを見ると、1989年につけた最高値のまだ半分程度です。
アメリカと比べると、とても悲しいことになっています。笑
参考:マネックス証券
これについては、以下のように色々な理由が挙げられます。
・人口減で内需が減っていく
・少子高齢化で働き手が少なくなる
・日本人は生産性が低い
・日本人は投資をしない
・そもそもバブル期の価格が異常
しかし理由がなんであるかは、特に問題ではありません。
重要なのはチャートという「事実」を見る限り、投資家たちは日本の成長に期待していないということ!!
将来性の高い投資先は
では今後、高い成長が期待できる国はどこなのでしょうか??
今後30年以上の長期スパンで考えると、有望な市場は中国・アメリカ・インドの3国です!!
これらの国々は、2050年のGDPでトップ3になると予想されています。
各研究機関による2050年のGDP予想は、以下の通りです。
21世紀政策研究所(日本・2012年発表)
1. 中国
2. アメリカ
3. インド
HSBC(イギリス・2012年発表)
1. 中国
2. アメリカ
3. インド
PwC(イギリス・2011年発表)
1. 中国
2. インド
3. アメリカ
シティグループ (アメリカ・2011年発表)
1. 中国
2. インド
3. アメリカ
ゴールドマンサックス(アメリカ・2007年発表)
1. 中国
2. アメリカ
3. インド
中国の1位は、どこも揺るぎない感じですね。笑
これらの国に共通するのは、「人口」でしょう!!
いずれの国も多くの人口を抱えていて、今後もまだ伸びる余地があります。
これらの予想が当たるかどうかは、正直なところ分かりません。
しかし、人口がすでに減少に転じている日本に投資するより・・・
これらの国に投資をする方が、利益を得られる可能性は大きいはずです。
ホームマーケットバイアス
こういうことを書くと、「お前は日本人のクセに」とか言われそうですが・・・
そう言う人は、「ホームマーケットバイアス」にかかっているかもしれませんよ!!
ホームマーケットバイアスとは、自分の国を過大評価することを指します。
投資の世界で、よく使われている言葉です。
「日本の技術力は世界一」
「日本人は勤勉でまじめ」
「日本の底力はこんなものではない」
自分の国を愛するがゆえに、客観的に物事が見えなくなっている状態ですね。
世界の投資家を見るとホーム・マーケット・バイアスが強い国とそうでない国があります。運用の巧い国はホーム・マーケット・バイアスを持たない国です。一例としてシンガポールはGICとテマセクというSWFがありますが運用が上手。ホーム・マーケット・バイアスはありません。— 広瀬隆雄 (@hirosetakao) 2018年8月26日
日本は伝統的にホーム・マーケット・バイアスが大きい国として知られています。もっとあからさまに言えば相場が下手なことで有名。1990年以降、このホーム・マーケット・バイアスが災いしました。いまではさすがに年金のポートフォリオなどは半分くらいホーム・マーケット・バイアスが是正されました。— 広瀬隆雄 (@hirosetakao) 2018年8月26日
でも個人投資家のホーム・マーケット・バイアスは目を覆わんばかり。— 広瀬隆雄 (@hirosetakao) 2018年8月26日
日本株の長期見通しは暗い
もちろん日本株の個別銘柄の中には、中長期的に大きく成長するものも出てくるでしょう。
しかしそんな銘柄は、ほんの一握りになるはず!!
日本は自動車などの輸出で、たくさん稼いでいるイメージがありますが・・・
日本の貿易依存度は2000年代から、ずっと10%台です。
GDPの約6割は個人消費で、実は「内需型国家」なんですね。
そして人口減・少子高齢化により、日本の内需は今後確実に減っていきます。
したがって日本では、今後上がる企業より下がる企業の方が多くなるのです。
しかも日本は、企業の入れ替わりが劇的に遅い!!
いつまでも旧式の大企業がのさばって、経済の新陳代謝が起こりません。
例として、日本株で時価総額の高い銘柄をピックアップしてみましょう。
するとそのほとんどが、何十年も前からある名前ばかりです。
トヨタ自動車
日本電信電話(NTT)
ソフトバンク
ソニー
キーエンス
三菱UFJフィナンシャルグループ
KDDI
リクルート
武田薬品
任天堂
こういった低成長の大企業が、ずっと上位にのさばっているため・・・
日本経済に活力が生まれず、ズルズルと全体が沈んでいっています。
アメリカのITセクターひとつをとっても落ち目の企業はどんどん駆逐されています。たとえばヒューレット・パッカード、IBM、インテルなどの「老舗」は、もうランキング上位から姿を消しています。そのようなダイナミックさが日本には無い。— 広瀬隆雄 (@hirosetakao) 2018年8月26日
そんな中で、中長期的に大きく上げる銘柄を探し出すのは至難の業でしょう。
でも日本人で資産運用をしている人の大多数は、日本株への投資なのです。
そんな難しい日本の市場で、切磋琢磨しなくても・・・
全体が盛り上がっていく他国の市場に投資した方が、よほど簡単ではないでしょうか??
釣りの技術を一生懸命みがくより、釣り堀に行った方が魚はたくさん釣れるんですよ!!
参考:実はけっこう単純!FXで一番簡単に利益を出す方法とは?
日本株投資って超ハイリスク。
・大地震
・火山噴火
・津波
・北朝鮮
・国債
下手するとある日突然、株価が半分になることもありえます。
まぁ個人的には日本経済を応援したいので投資してますが、リスクを考えるならアメリカなどの国にお金を回したほうが為替変動を考慮しても安定しそうです。— クレジットカードの読みもの (@cardmics) 2018年4月14日
アメリカ投資が最良
「じゃあ、アメリカ・中国・インドにドンドン投資していこう!!」
これまでの流れをまとめると、こういう結論になるかと思います。
でも、いざ投資をするとなったら難しいですよね??
中国やインドなんて、個人の海外投資家が簡単に株を買えるのでしょうか??
先ほど、高い成長が期待できる国を3つ紹介しましたが・・・
現状この3国の中で、最も投資環境が整っているのは米国です!!
この国は世界で一番大きなマーケットを抱えており、その流動性はとてつもなく高いです。
また世界で最も開かれた市場であり参入障壁が低いので、世界中から資金を集めています。
流動性が高くて参入しやすいということは、プレーヤーが多いということなので・・・
投資するのに、コストがあまりかからないんですよ!!
たくさんの人から広く薄く取れるので、1人あたりにかかってくる手数料は安くなります。
投資だろうが投機だろうが、「手数料が安い」っていうのは結果を左右する大きな要因です。
1%手数料を安くすることができれば、それは利回り1%稼いだことに等しいですからね~
なのでとりあえずは、アメリカへの投資から始めるのが最良でしょう。
また僕がアメリカ投資をすすめるのには、以下のような理由もあったりします。
アメリカはルールを作る側の覇権国なのと新興国から利益を吸い上げるグローバル企業は半分以上アメリカ国籍なので現状では投資先として最も有望— ゆきひろ@トレードトラベラー (@yukihiro_fx) 2017年4月8日
さらに日本からの投資の場合、以下のような特殊要因でボーナスも考えられますよ。
円は世界的にリスクオフの局面で買われるという特殊な通貨となっている
米国株などと逆相関する性質を利用できるのは日本人に与えられた特権
リスクオフ局面で割高となっている円を使って値下がっているアメリカ株を買い込む
そうするとリスクオン局面では株高&円安でダブルで儲かる— ゆきひろ@トレードトラベラー (@yukihiro_fx) 2016年9月25日
僕の投資方法
僕は自分の資産運用に、ウェルスナビというサービスを使っています!!
参考:WealthNavi(ウェルスナビ)の使い方は?リスク許容度や運用プラン
これは「ロボアドバイザー」と言って、ロボットが自動で資産運用をしてくれるサービスです。
コンピュータが投資先の選定からポートフォリオの管理まで、全自動でやってくれます。
参考:ウェルスナビ
このサービスの何が良いって、アメリカへの投資が中心なんですよ!!
株式投資の中で、最も比率が高いのはアメリカ株ですし・・・
債券投資は全部、アメリカの公共債が対象となっているのです。
参考:ウェルスナビ
また投資対象である新興国株のETF(VWO)は、中国やインドの構成比率が高いです。
参考:米国株や日欧株など!ウェルスナビで使われている海外ETFの情報
したがって、これらの国の成長も効率的に取り入れることができます。
参考:Vanguard
ウェルスナビは手間いらずでアメリカ・中国・インドにバランスよく投資できるので、かなりオススメです!!
まとめ
日本株は投資先として見限られており、今後の成長性も低いと考えられます。
これから投資を行うなら、将来性の高いアメリカ・中国・インドが最善でしょう。
これらへ効率的に投資するには、全自動でお任せできるウェルスナビが良いです。
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