連休中に友人が遊びに来たので、地元で有名なゲストハウスに泊まってきました。
ド田舎なのに全国各地からバイク乗りが集まる、その宿の驚きの集客方法とは?
地元のゲストハウスに泊まる
海外から帰ってきて、ゆっくりと地元で過ごそうかなと思っていたところ・・・
県外の友人から、いきなり電話をもらいました。
なんでも連休に予定がなくてヒマだったから、連絡してみたとのこと。笑
「ならこっち来いよ」と冗談で言ったら、「じゃあ明日行くわ」と驚きの返事が!!
そこで友人は、以下のように提案してきました。
「お前がいつも泊まってる、ゲストハウスってところに行ってみたいわ」
「調べてみたら、まだいくつか空きがあるゲストハウスを見つけたんよ」
「でも今まで使ったことなくて不安だから、一緒に泊まってくれない??」
こうして僕は、地元のゲストハウス「BASE8823(ベースハヤブサ)」に泊まることになったのです!!
古民家をオシャレに改装
友人と一緒に晩ごはんを食べた後、午後8時ごろに BASE8823へ到着。
門をくぐって、まず目に入ってきたのはたき火スペース!!
宿も、とてもオシャレな感じです。
ド田舎なのに、なんか海外に来たみたい。
受付を済ませて、さっそくお部屋へ。
古民家を改装して作ったようで、キレイながらも趣(おもむき)があります。
ドミトリー(相部屋)を予約したのですが、個室に通されました。
「ちょうど空いてたので、友人と2人で使ってください」とのこと!!
トイレ・洗面台・シャワー室などは、古民家とは思えないほど清潔です。
ライダーをターゲットにした宿
このゲストハウスBASE8823は、バイク乗りをターゲットとした宿です。
なんと宿の横には、自分のバイクを飾ることができるガレージが備え付けられています!!
参考:BASE8823
なぜバイクかというと、「隼(はやぶさ)」という駅が近くにあるからです。
たまたま、スズキの人気バイク「隼」と同じ名前ということで・・・
この駅はバイク乗りの人たちにとって、聖地となっているのだそう。
したがって全国各地からこの駅を目指して、多くのライダーたちがやって来ます。
そしてそんな彼らの泊まる場所が、この宿なのです!!
共有スペースには、バイク雑誌がたんまり。
しかし僕と友人は、バイクにまったく興味がありません。
こんな僕たちが宿の人々と打ち解けられるのか、最初めちゃくちゃ不安でしたが・・・
フタを開けてみたら、とても仲良くなれましたよ。笑
みんなで火を囲み、ビール片手に夜まで談笑です。
最後はみんなでバイクをながめながら、一杯のみます。
バイクにくわしくなる
自分たち以外は、みんなライダーということで・・・
バイクにまつわる、おもしろい話をたくさん聞かせてもらいました。
中でも一番印象に残ったのは、「バイクで時速270キロを出したときの話」です!!
「隼」というバイクはつい最近まで、市販バイクとしては世界最速だったらしく・・・
なんと、最高「時速312キロ」で走れるそう。笑
参考:スズキ・GSX1300Rハヤブサ - Wikipedia
そして隼乗りとしては、愛車で300キロ以上を出すのが夢なんだとのこと。
そして実際に「270キロまでなら出した」と言う猛者が、宿泊者の中にいたのです!!
彼にそのときの話を聞いてみると、「感覚が研ぎ澄まされるようだった」と答えました。
彼は高速道路でそれをやったみたいなのですが、いわく車が止まって見えたらしい・・・
なんですか、その「ボールが止まって見えた」みたいなの。笑
まあ270キロで走るということは、80キロで走っている車を190キロオーバーで抜き去るということなので・・・
「車が止まって見える」というのは、その通りなのだと思います。
車でさえ100キロを超えて走るのが怖い僕にとっては、色々と信じられない話でした。
朝はキャンプ気分
次の日の朝、BASE8823の2階の窓から見た風景です。
朝ご飯(400円)を作っていただきました。
ライダーたちの朝は早く、僕らが一番最後に起きてきたみたいです。
なんだか、キャンプ気分。
おいしいごはんは、お代わり自由です。
火はいつの間にか、消えていました。
「キャンプファイヤー後のさみしさ」みたいなものを感じて、やっぱりキャンプ気分。笑
ライトアップされたバイクもきれいだったけど、明るいときに見ても良いね。
あれ、写真撮影会が始まってる。笑
「ゲストハウスって楽しいな」
友人のその一言が引き出せて、とてもうれしかったです。
ド田舎での集客
僕はぶっちゃけ、地元にあるこの宿を疑いの目で見ていました。
「こんな田舎でゲストハウスやって、採算が合うのか」
「ライダー人口なんて少ないだろうに、大丈夫なのか」
でも実際に泊まってみて、その考えは以下のように変わりました。
「この宿考えた人、スゴい!!」
僕は知らなかったのですが、ライダー用の宿泊施設って全国にあるそうです。
バイクでツーリングする人は、そういった宿を利用する方が多いそうですが・・・
今回泊まったBASE8823のような、オシャレで設備の整ったところは他にないとのこと!!
たいていは昔のカラオケボックスのようなコンテナに、寝袋を敷いて寝るらしいです。笑
したがって以下のように考えるバイク乗りが、こぞってBASE8823に来るらしい。
・たまにはきれいなところで寝たい
・でも他のライダーと交流もしたい
実際に僕が泊まった日、他の宿泊者は四国や関東など様々なところから来ていました。
その中には、秋田から900キロ以上走ってきたという方も!!
「バイクの聖地」という強みのある場所で、高品質なライダー用宿泊施設を作り・・・
ライダーたちの中で、圧倒的に認知度を高めているのです。
実際にこの宿は、色々なバイク雑誌で紹介されています。
そうすれば長距離移動をあまり苦と思わない(むしろそれが楽しい)ライダーたちは、全国各地から集まってきます。
たとえライダー人口は少なくとも、日本全土がターゲットになれば潜在顧客は大勢いるのです!!
今後ライダー人口が減っていくとしても、古民家程度の大きさの宿なら十分に維持できるでしょう。
しかもこの宿には、宿泊者だけが加入できる非公開のフェイスブックグループもあるとのこと!!
宿のファンを増やすコミュニティー作りも、積極的に行っています。
まさに、完璧なマーケティング・・・
これをド田舎でやっちゃうんだから、本当にすごいよな~
しかもこれを経営しているのは、自分の中学校の後輩(1つ下)です。
「自分もがんばらなきゃ」と思いました。笑
詳細情報
ホテル名 | BASE8823 (ベースハヤブサ) |
住所 |
鳥取県八頭郡八頭町隼福245-6 |
チェックイン | 16:00 |
チェックアウト | 10:00 |
総部屋数 | 12室 |
予約 | 楽天トラベルで予約する じゃらんで予約する |
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