日本のLCC(格安航空会社)について、色々と調べて一覧にしました!!
また日本LCCの国内線・国際線でどこへ行けるか、全路線をまとめましたよ。
LCCとは
LCCとは、「格安航空会社」のことです!!
「Low Cost Carrier」の頭文字を取って、「LCC」と呼びます。
飛行機の運行を人気路線にしぼったり、機内食などのサービスを有料にすることで・・・
普通の航空会社より、飛行機チケットの価格をおさえているのが特徴です。
LCCは、アメリカの航空自由化によって生まれました。
その後も各国で航空規制緩和が進んでおり、LCCは世界中で広がっていますよ!!
ちなみに、LCCではない航空会社は「FSC(Full Service Carrier)」と呼びます。
「日本航空(JAL)」や「全日空(ANA)」などが、これにあたりますね。
日本国内のLCC一覧
日本国内では現在、以下の5社が就航しています!!
・Peach Aviation(ピーチアビエーション)
・Jet Star Japan(ジェットスタージャパン)
・Vanilla Air(バニラエア)
・Spring Japan(春秋航空日本)
・Airasia Japan(エアアジアジャパン)
実はこの5社、それぞれ独自の特徴や強みがあるのです。
それらを以下に、くわしく解説していきましょう!!
ピーチアビエーション
拠点空港:関西国際空港
就航時期:2012年3月
系列:全日空(ANA)
保有機材:エアバスA320
ANAと香港投資会社の共同事業として始まったのが、ピーチです。
日本初の格安航空会社として、日本LCCのビジネスモデルを作り上げました。
そんなピーチが創業時に目指したことは、「日本人が使いやすいLCC」であること!!
海外で発達したLCCのビジネスモデルを、そのまま持ってくるのではなく・・・
日本人に合った、仕組みやサービスを提供しようと考えました。
そのために生み出されたコンセプトが、「空飛ぶ電車」です!!
日本人が乗り慣れている「電車」の仕組みを、そのまま飛行機に持ってきて・・・
みんながLCCに抵抗なく乗れるよう、ピーチは工夫しました。
たとえば、「ちゃんと時間通りに飛行機を飛ばす」ということ。
日本の電車は非常に優秀で、ちゃんと時刻表通りに駅を発着します。
ピーチはこれに習い、きちんと時間通りに飛行機を飛ばすことを目指しました。
「LCCは遅れても仕方がない」といった海外の常識を、見事に打ち破ったのです!!
また色々とおもしろいことを仕掛けてくるのも、ピーチの特徴ですね!!
段ボールで作られた、チェックイン機を導入したり・・・
有料の機内食として、ナマズやパクチーを出したりしています。
こういうところは関西の会社っぽくて、僕は好きですね~
目的地到着後の機内アナウンスでは必ず、「おおきに」と言ってくれますよ。笑
関西国際空港(大阪)を拠点に、これまで成長してきたピーチですが・・・
現在は那覇空港(沖縄)・千歳空港(北海道)・仙台空港(宮城)の拠点化も目指しています。
そんなピーチの路線は、以下の通り。
【国内路線】
東京(成田)– 札幌(新千歳)、福岡
大阪(関西)– 札幌(新千歳)、仙台、東京(成田)、松山、新潟、福岡、長崎、
宮崎、鹿児島、沖縄(那覇)、石垣
沖縄(那覇)– 福岡
福岡 – 札幌(新千歳)
仙台 – 札幌(新千歳)
【海外路線】
大阪(関西)- ソウル(仁川)、釜山、台北(桃園)、高雄、香港、上海(浦東)
沖縄(那覇)- 台北(桃園)、高雄(台湾)バンコク(スワンナプーム)、ソウル(仁川)
東京(羽田)- 台北(桃園)、ソウル(仁川)、上海(浦東)
札幌(新千歳)-台北(桃園)
仙台 – 台北(桃園)
ジェットスタージャパン
拠点空港:成田国際空港
就航時期:2012年7月
系列:日本航空(JAL)
使用機材:エアバスA320
ジェットスターはもともと、オーストラリアのLCCです!!
そことJALが一緒に作ったのが、「ジェットスタージャパン」になります。
創業当初は搭乗者からの評判が悪く、なかなか苦戦したようです。
飛行機の遅れが目立ったりチェックインの締め切りが早かったりで、散々な印象でした。
しかしそこから徐々に改善がなされ、今では使いやすいLCCとなっています。
特にジェットスターが優れているのが、「欠航」や「遅延」の対応です!!
ジェットスターは路線を増やすというより、1つの路線の便数を増やすことに注力してきました。
実際に沖縄・北海道・福岡などでは、LCCの中で一番便数が多いです。
2時間おきぐらいに、飛行機が発着しているので・・・
欠航や遅延が起こっても、後の便に振り替えてくれるなど融通が利きます。
また追加料金を払えば、欠航や遅延時に見舞金がもらえる制度などもあったりするのです。
また「IT」が一番進んでいるのも、ジェットスターですね!!
スマホに搭乗券を入れておけば、チェックインなしで保安検査場に行けたりします。
欠航・遅延時のサービスが充実していたり、スマートに飛行機に乗れるということで・・・
旅行というより、ビジネスで利用する人が多い印象のLCCです。
そんなジェットスターの路線は、以下の通り。
【国内路線】
東京(成田)- 大阪(関西)、札幌(新千歳)、福岡、沖縄(那覇)、大分、鹿児島、熊本、松山、高松、長崎、宮古(下地島)
大阪(関西)- 東京(成田)、札幌(新千歳)、福岡、沖縄(那覇)、宮古(下地島)
名古屋(中部) - 札幌(新千歳)、福岡、沖縄(那覇)、鹿児島
【海外路線】
東京(成田)- 台北(桃園)、香港、上海(浦東)、マニラ
大阪(関西)- 台北(桃園)、香港、マニラ
名古屋(中部)- 台北(桃園)、マニラ
バニラエア
拠点空港:成田国際空港
就航時期:2013年12月
系列:全日空(ANA)
使用機材:エアバスA320
この会社のもとは、ANAとマレーシアのLCCが組んで作った「エアアジアジャパン」です。
しかしそれが方向性の違いからうまくいかず、一旦すべての便が休止されました。
その後、名前を変えて新しくANAだけで作ったLCCが「バニラエア」ですね。
ここのコンセプトは「リゾートLCC」で、リゾートやレジャーに特化しています!!
北海道・沖縄・台湾・香港など、観光地が多い路線を持っているのが特徴です。
特におもしろいのは、奄美大島(沖縄)やホーチミン(ベトナム)など・・・
他のLCCにない、独自の路線を持っていること!!
中でもバニラエアを有名にしたのは、「奄美大島」ですね。
バニラエアのおかげで、奄美大島の観光はものすごく盛り上がり・・・
「1つの島を変えたLCC」と言われています!!
島の人々の間には、「バニラ効果」という言葉もあるほど。笑
奄美大島への搭乗率は冬でも8割を超え、夏は2便に増やすなど大盛況です。
そして2017年からは、関西空港からも奄美大島へ行けるようになっています!!
そんなバニラエアの路線は、以下の通り。
参考:路線図|バニラエア
【国内路線】
東京(成田) – 札幌(新千歳)、沖縄(那覇)、奄美、大阪(関西)、函館
大阪(関西 )– 函館(季節便)、奄美
【海外路線】
東京(成田)- 台北(桃園)、香港、セブ、ホーチミン(台北経由)
大阪(関西)- 台北(桃園)
沖縄(那覇)- 台北(桃園)
春秋航空日本
拠点空港:成田空港
就航時期:2014年8月
系列:春秋航空
使用機材:ボーイング737
この会社は、中国最大のLCC「春秋航空」によって作られました!!
ただし航空法により、外国企業は日本の航空会社の3分の1以上の株式を持つことができません。
したがって航空機リースの山佐などが、株主として参加しています。
ここはLCCを使いこなしている人に評価の高い会社で、リピーターが多いです。
オリコンが実施する顧客満足度調査では、LCC国内線部門において首位となっています!!
その主な理由は、何といっても「安い」ということ!!
普段の運賃はもちろんのこと、直前でもかなり安く航空券を買うことができます。
また大きい荷物を無料で預けられるのも、大きなポイントですね。
機内持ち込みは5kgまでですが、預ける荷物とあわせて15kgまでオッケーです!!
追記:2019年よりこのサービスはなくなりました。
また最近は、国際線にも大きく力を入れています。
中国資本なので、もちろん中国路線が多いのですが・・・
中国の中でも武漢・重慶・天津・ハルピンなど、内陸部に多く飛ばしているのが特徴です!!
上海や北京などに路線のあるLCCは多いのですが・・・
中国の内陸部から直接日本に行ける路線は、ここしかありません。
したがって中国の地方都市から日本に来る、中国人観光客を取り込んでいます。
実際に、利用客の7~8割は中国人なのだとか!!
日本へのインバウンド需要を、しっかりとつかんでいるLCCです。
そんな春秋航空の路線は、以下の通り。
【国内路線】
東京(成田) - 佐賀、広島、札幌(新千歳)
【海外路線】
東京(成田) - 武漢、重慶、天津、ハルビン
エアアジア・ジャパン
拠点空港:中部国際空港
就航時期:2017年10月
系列:エアアジア
使用機材:エアバスA320
この会社は、マレーシア最大のLCC「エアアジア」によって作られました。
ただし航空法により、外国企業は日本の航空会社の3分の1以上の株式を持つことができません。
したがって楽天などが、株主として参加しています。
ここは始まったばかりなので、これといった特徴はまだ分かりません。
ただし親会社のエアアジアは、10年連続で「世界で最も素晴らしいLCC」に選ばれています!!
参考:2018年、世界で最も素晴らしい格安航空会社 トップ20
ちなみにエアアジアは、僕がよく使うLCCの1つです。
参考:セール時期がいつでも関係なし!エアアジアで安く飛ぶ裏技とは?
参考:エアアジアのESo(エンプティーシートオプション)の予約方法は?
そんなエアアジア・ジャパンの路線は、以下の通りです。
【国内路線】
名古屋(中部) - 札幌(新千歳)
【海外路線】
名古屋(中部) - 台北(桃園)
安く予約するなら
LCCの航空券は、すでに安いものが多いですが・・・
ちょっとした工夫をすることで、さらに安く予約することができます!!
以下の記事ではその方法についてくわしく書いているので、ぜひ参考にしてください。
参考:LCCセールより安い!最安の海外(国際線)チケット比較サイトは?
参考:海外格安航空券比較サイトどこがいい?おすすめランキングbest3
参考:国内/海外航空券を安く買う方法は?飛行機チケットの取り方13つ
まとめ
LCC(Low Cost Carrier)とは、「格安航空会社」のことです。
日本には、ピーチ・ジェットスター・バニラエア・春秋航空・エアアジアの5社があります。
それぞれ特徴があり国内線・国際線で行ける場所も違うので、自分にあったLCCを選びましょう。
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