先日、入館料が日本一高くて有名な徳島の「大塚国際美術館」に行ってきました!!
その驚きの入館料は、一体いくらだったでしょうか??
- 入館料が日本一高い美術館
- レプリカなのに満足度は世界一
- 大塚国際美術館ができた経緯
- 大塚国際美術館だからできること
- 展示の仕方がおもしろい
- 超有名な絵画がたくさん
- 僕の心を射抜いた絵画ベスト3
- 追記:音声ガイドがおすすめ
- まとめ
- 旅行でよく読まれている記事3つ
入館料が日本一高い美術館
徳島県の鳴門市にある、大塚国際美術館に行ってきました!!
「ポカリスエット」や「ボンカレー」で有名な大塚製薬が、創業75周年の記念事業として開設した美術館です。
私立の美術館としては、日本最大の規模を誇ります。
参考:大塚国際美術館公式サイト
この美術館の特徴は何といっても、入場料が日本の美術館の中で一番高いこと!!
大人の入場料は3,240円、大学生でも2,160円というビックリ価格です。
しかし小中高生は540円と、比較的リーズナブルな価格となっています。
美術館の入館券買うのに、クレカを使ったのは初めての経験でした!!
ちなみに日本にある美術館の入館料の高さベスト3は、以下の通りです。
実は僕、これらに全部行ったことあります。笑
1位:大塚国際美術館 (徳島)3,240円
2位:足立美術館(島根)2,300円
3位:地中美術館(香川)2,060円
レプリカなのに満足度は世界一
またこの美術館のもう1つの特徴は、展示品がすべて「複製」だということ!!
有名な西洋絵画が1,000点以上あるのですが、本物は1つもありません。笑
上の写真に飾ってある絵画は全部、レプリカですよ~
入館料はべらぼうに高くて、作品はすべてニセモノ。
しかしとても人気がある美術館のようで、年間22万人以上の方がこの徳島の美術館に訪れるとのこと。
世界最大の旅行口コミサイトであるトリップアドバイザーの「行って良かった美術館ランキング」では、見事1位を獲得しています!!
入館料が日本一高い大塚国際美術館、その満足度は世界一なんですね~
大塚国際美術館ができた経緯
なぜ大塚製薬が、この美術館を作ったのか??
気になってその経緯を調べてみると、とてもおもしろいストーリーが出てきました!!
それは今から、40年以上も前のことです。
大塚製薬グループの中で、「鳴門海峡の砂を使ってタイルを作ろう」という話が出ました。
そして実際に工場内に炉を作ってやってみると、ゆがみや割れのない大型のタイルを作ることに成功したのです!!
その当時、大型のタイルを精巧に作れる会社は世界中どこにもなかったのだそう。
「これはイケるぞ!!」
そう考えた経営陣は、「大塚オーミ陶業」という会社を新たに設立しました。
しかしその年に石油ショックが来て、仕事がまったく来ないという事態に。笑
その会社で働いていた人たちは頭をかかえた末、「タイルに絵を描いて美術品にしよう」という苦肉の策を打ち出しました。
それから研究を重ねた末に、「名画を原寸大のタイルの上に忠実に再現する」技術が確立したのです!!
実はタイル(陶板)って2,000年以上もそのまま、色と形を残すことができます。
すると「退色や劣化が避けられない絵画を記録保存する優れた方法」として、この技術は世界中から注目されるようになりました!!
この技術がもとになって、現在の大塚国際美術館はできあがったのです。
この美術館には、以下のような思いが込められています。
「芸術の真実の姿を永遠に伝えていきたい」
「後世への遺産として名画を保存していきたい」
大塚国際美術館だからできること
他の美術館では絶対にできないけど、大塚国際美術館だからこそできることがあります。
それは、以下の3つです!!
1. 間近で鑑賞できる
2. 写真を撮影できる
3. 絵にタッチできる
ではそれぞれ、以下にくわしく説明しましょう。
1. 間近で鑑賞できる
有名な絵画だと、なかなか近づいて鑑賞することができません。
しかし大塚国際美術館の展示品はニセモノなので、まったく制限がないのです!!
警備員はおらず、どれだけ近づいても怒られることはありません。
2. 写真撮影ができる
美術館や博物館では、写真撮影を禁止しているところが多いです。
しかし大塚国際美術館では、どれだけ写真を撮ってもオッケー!!
ただし、三脚・ストロボ・フラッシュはダメですよ。
3. 絵にタッチできる
なんと、大塚国際美術館では絵にタッチすることもできます!!
レプリカで、しかも陶器でできているからこそできる芸当ですよね。
下の写真は、モナリザにおもわずタッチする僕です。笑
展示の仕方がおもしろい
大塚国際美術館では、作品の展示方法も色々と凝っていました!!
美術館に入っていきなり、教会の天井画がまるごと再現してあります。
洞窟の壁画は削れているところまで、しっかりコピー!!
地面の砂もコピー??笑
美術館の中に、棺桶(かんおけ)があります。笑
ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」の復元前はこちらで・・・
その反対側を見ると、復元後があります。
トイレの中でも、名画を鑑賞。笑
なんと、屋外にも作品を置いちゃいます!!
さらに、それを模した池まで作成!!
ん、これは何だろう・・・
なんと、ツボを平らに引き延ばしたものでした!!
タイルに複写するからこそできる、おもしろい展示の仕方ですよね。
超有名な絵画がたくさん
大塚国際美術館では、「なんかこれ見たことある」的な絵をたくさん鑑賞してきましたよ!!
小説や映画の題材になっている、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」。
ギリシア神話の絵では一番有名な、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」。
社会の教科書に載っていた、リゴーの「ルイ14世の肖像」。
DragonAshやColdplayのCDジャケットになっている、ドラクロアの「民衆を導く自由の女神」。
名探偵コナンの映画に出てくる、ゴッホの「ひまわり」。
ほかの絵と混じって、ダヴィンチの「モナリザ」がさりげなく置いてあります。笑
ムンクの「叫び」も、他の絵と混ざっちゃってる!!
最後は、ピカソの「ゲルニカ」でフィニッシュでした。
僕の心を射抜いた絵画ベスト3
1,000点以上の有名絵画を1日かけて見て回った中で、僕の心をつかんで離さなかった絵をランキング発表しましょう!!
第3位:〇〇なキリスト
これがどう見ても唐沢〇明にしか見えない。笑
第2位:めっちゃ躍動感!!
これを見た瞬間、思わずプッと吹き出してしまいました。笑
第1位:?????
なんじゃこれ??
おっぱいの位置が、いやそれよりも男におっぱいが・・・
色々と謎だらけの絵です。
絵の解説を読んで、さらにビックリ!!
くわしく知りたい方は、大塚国際美術館に行きましょう。笑
追記:音声ガイドがおすすめ
1年ぶりに、またこの美術館に行ってきました!!
2度目は1度目とは違う目線で鑑賞したいと思い、有料(500円)のイヤホンガイドを使ってみましたよ。
絵の横に表示されている番号をタッチペンで押すと、その絵の解説が流れる仕組みです。
6つの時代解説と、100点の絵画解説を聞くことができます。
日本語・英語・中国語・韓国語、合計4か国語の切り替え機能付きです!!
正直あまり期待せず、ただ単純に絵画の知識を深めたいと思って借りたのですが・・・
これ、想像以上におもしろかったです。笑
なぜなら絵の解説だけでなく、その絵に関する色々な裏話も聞けたから!!
たとえば、この「夜警」というオランダ黄金時代の最高傑作。
解説によると、実はお昼の情景を描いたものなのだとか。笑
じゃあなぜ、「夜警」という題名が付けられたかというと・・・
年月が経つうちに表面のニスが変色して黒ずみ、夜の風景と誤解されてしまったのです!!
間違いが判明したのは、20世紀に入ってからでした。
2度の洗浄作業でニスを取り除いたとき、絵は明るみを取り戻してお昼の情景を描いた絵だということがわかったのです。笑
こんな感じで「へ~」と思える、愉快な解説をたくさん聞けますよ。
大塚国際美術館には、全部で1,000点もの作品が飾ってあります。
これを全部、しっかりと見ようと思ったら大変です!!
しかしこのイヤホンガイドには、その中から厳選された100点の解説が収録されています。
つまりこれを使えば最低限おさえるべき重要な絵画が分かり、それらについてしっかり学ぶことができるのです!!
大塚美術館に行った際には、ぜひこれを利用してください。
まとめ
有名な西洋絵画のレプリカがたくさん置いてある、大塚国際美術館。
しかしその中身はとても満足のいくもので、日本一高い入場料を払ってでも行く価値があります!!
急いで回っても全部見るのに半日以上はかかるので、動きやすい服装で行きましょう。
旅行でよく読まれている記事3つ