大抵はぼったくられるので、ツアーの中に組み込まれているお土産屋さんで僕は買い物をしません!!
しかし先日おじゃましたお土産屋さんはマーケティング戦略が非常に優れていて、思わず商品を購入してしまいました。笑
海外のお土産屋さんは商売上手
世界を旅していると・・・
「商売上手だな」と感じるおみやげ屋さんに、ときどき出会います!!
そして先日行ってきたインドネシアにも、あったんですよ!!
様々なマーケティング手法を駆使した、凄腕おみやげ屋さんが。笑
今日はそのお店を、「シュガーマンのマーケティング30の法則」という有名なマーケティング本と一緒に紹介します。
この本に載っているあらゆるマーケティング法則と照らし合わせながら、そのお店の手法を書き出していきましょう!!
インドネシアでツアーを利用
僕はちょっと前に、インドネシアのジョグジャカルタというところに滞在していました。
ジョグジャカルタは、インドネシアの古都であり・・・
国の中で唯一、旧王家の存続(王政)が正式に認められている特別州です。
日本でいうと、京都みたいなところですね。
「ボロブドゥール遺跡」や「プランバナン寺院」など、各時代の大遺跡が数多く残っています。
ただしこれらは離れたところに点在しており、一人ですべてをまわるのは難しいです。
そこでこれらの遺跡を巡る際に、僕はツアーを利用しました!!
ただツアーって日程の中に、絶対おみやげ屋さんが入ってくるんですよね~
そういうツアーに組み込まれているお店って基本的に値段が高いので、僕は買い物をしないのですが・・・
1か所、どうしても素通りできないところがありました。笑
お土産屋さんのマーケティング戦略
1.物語の法則・罪悪感の法則
そこは、銀細工のお店でした。
お店の前に連れてこられると、日本語ペラペラの社長さんが登場!!
彼はいきなり、僕らをお店の中に連れて入るようなことはしません。
「今日は皆さまに、インドネシアの伝統工芸品について学んでほしい」
そう言って、僕らをお店の横にある工場へ案内したのです。
そこで社長さんは、銀の糸からどうやって精巧な銀細工ができあがるのか・・・
1つ1つ段階を踏まえて、丁寧に教えてくれました。
これって「物語の法則」であり、また「罪悪感の法則」ですよね!!
どういう職人さんがどうやって作っているかなどをストーリーとして伝えることで、お客さんに商品への興味を持ってもらいます。
さらに長い時間かけて丁寧に説明することにより、「手ぶらで帰るのは申し訳ない」といった気持ちをお客さんに植え付けるのです。
2.親近感の法則・権威の法則
工場見学が終わったあと、社長さんは僕らをお店の中に招き入れました。
そこで彼は、さらなる攻勢を仕掛けてきたのです!!
1つ豪華な銀細工のブローチを持ってきて、僕らにこう言うのでした。
「これは日本の両陛下がインドネシアに来たとき、皇后さまへ献上されたものです」
「今ではこのブローチに、“Michiko”という名前が付いています」
これは「親近感の法則」であり、また「権威の法則」です!!
お客さんになじみのある人の名前を出すことで安心感を与え、購入のハードルを下げます。
さらに「皇后さま」という偉い人が持っているとなれば、権威とかブランドに弱い人はイチコロです。
3.市場マッチングの法則
しかしどれだけ攻められようと、アクセサリーを着けない僕には効果がありません。
お客さんが必要としているものを売るという「市場マッチングの法則」が、そもそもできていないのです!!
「シルバーのアクセサリーなんて、僕はいらない」
「僕が欲しいのは、かわいい木彫りのネコなんだ」
僕はそう言って、銀細工に興味がないことを社長さんに伝えました。
「まさか銀細工のお店に、木彫りのネコは置いてないだろう。」
そう思った僕は、勝利を確信しましたよ。笑
しかし相手は、幾多の強敵を相手にしてきた百戦錬磨の社長さん!!
「それなら、こっちに来てください(ニコッ)」
そう言うと、彼はお店を出ていきました。
社長さんに誘われるがまま、僕はお店の横にある建物に入ると・・・
そこには、キーホルダーや絵ハガキなどを売っている普通のお土産屋さんが!!
なんと社長さんは、銀細工のお店とおみやげ屋さんの2店舗経営だったのです。笑
木彫りのネコもいっぱい置いてあったので、僕は言い訳できずに1つ購入しました。
まあ、かわいいから許そう。笑
とどめの強力なマーケティング
あっ、ちなみに工場にはネコがいましたよ~
これは、「ネコマーケティング」という強力な手法です!!
ネコ好きをおびき寄せて離さない、極悪非道なワナとなっています。笑
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