先日インドネシアで、世界一値段の高いコーヒー「コピルアク」を飲んできました!!
なぜ値段が高いのか、その製造工程を見てビックリしたのでシェアします。
世界一値段が高いコーヒー
僕は昔バリスタになろうと、オーストラリアでコーヒーの修行をしていたことがあります。
参考:仕事探しがうまくいかずに僕は留学先で引きこもりになった
そのときにバリスタ専門学校の先生から、とてもおもしろい話を聞きました。
なんでも世界で最も高価なコーヒー豆は、「コピ・ルアク(コピ・ルアック)」というものらしい!!
産出量が非常に少ないために、とても貴重で高級なのだとか。
どれぐらい価格が高いのか、実際の値段を下のリンクから確認してみてください。
これ言っておきますけど、たった400gの値段ですからね!!
コピルアクの製造方法
ではなぜ、コピ・ルアクの産出量が少ないかというと・・・
なんとビックリ、ネコのウンチから取り出すからです!!
インドネシアには「ジャコウネコ」という、非常に珍しいネコがいます。
このネコの何が珍しいって、この子はコーヒーの実を食べるのです!!
そして消化されずに排泄されたコーヒー豆が、コピ・ルアクとなります。
もっとこう「言うても色々食ってる中でたまたま口に入ったコーヒー豆をフンから寄り分けてる」みたいなの想像してたから、コピルアクのこれ見た時は衝撃だった
— 台湾ラノベ翻訳姫 (@harakoatom) 2018年4月25日
fb:Sadcasm pic.twitter.com/bKezWCkAWz
このネコは本当に熟した、おいしいコーヒーの実しか食べません。
したがってこのネコのウンチから取った豆は、どれも選りすぐりの良いモノなのです。
またネコ腸内の消化酵素の働きによってアミノ酸が分解され、コーヒー豆に独特の風味が加わります。
それが他のコーヒーには出せない絶妙な味わいとなって、多くの人を惹きつけるのです。
ちなみに1匹のジャコウネコから1日に取れる豆の量は、たったの3グラム!!
これは、コーヒーカップ1杯分にもなりません。
いかにこのコーヒー豆が希少か、お分かりいただけるでしょう。
日本の喫茶店では、1杯8000円するところもありますよ!!
参考:1杯8000円!「糞コーヒー」は魅惑の香り? | 東洋経済オンライン
なぜコピルアクを飲み始めたか
しかし「ネコのウンチからコーヒー豆を取る」なんて、なんてバカなことを思いついたのでしょうね~
最初にコピ・ルアクを発見した人は、変人だったのでしょうか??笑
これについて気になったので、色々と調べてみると・・・
コピ・ルアクが飲まれるようになったのには、とても悲しい歴史があることを知りました!!
「コピ・ルアク」はインドネシア語です。
「コピ」はコーヒーで、「ルアク」はマレージャコウネコの現地名を意味します。
ここから分かるように、コピ・ルアクはインドネシアが原産地です。
しかしもともとインドネシアに、コーヒーの木はありませんでした。
ではどうやってコーヒーが、インドネシアで取れるようになったかというと・・・
その昔インドネシアを植民地支配していた、オランダが持ち込んだのです!!
オランダ人たちは、インドネシアでコーヒー農園を作りました。
そしてそこでインドネシア人たちを、奴隷として働かせたのです。
自分たちをこき使って作られる、コーヒー豆・・・
それをおいしそうに飲む、オランダ人たち・・・
今まで見たこともないその飲み物を、奴隷たちは飲んでみたいと思いました。
しかし彼らは自分たちが勝手に豆を取ってコーヒーを飲むことを、固く禁止されていたのです。
そこで奴隷たちはしかたなく、ジャコウネコのウンチからコッソリと豆を取り出して飲むことに!!
しかしそれが「意外とおいしいぞ」と、だんだん評判になってきたのです。
そうして、コピ・ルアクは誕生しました。
インドネシアで焙煎所を見学
インドネシア滞在中に、このコピ・ルアクを作っているコーヒー豆屋さんに僕は行くことができました。
そこでコピ・ルアクの製造過程を見せてもらい、実際に試飲もさせてもらえたのです!!
超高級コーヒーであるコピ・ルアクを、タダで飲み放題~
まずこれが、ジャコウネコのウンコです。笑
おそるおそるニオイをかいでみたものの、まったくクサくない!!
果物とコーヒーの実しか食べないから、ニオイがないのだそう。
そして、このウンコから取り出したコーヒー豆がこちら。
なんだか、ピーナッツみたいですね~
これを近所の奥さまが、1つ1つ手作業で皮をむいていきます。
機械で皮をむくと豆がつぶれ、酸味が逃げてしまうそうです。
なかなか、手間がかかっていますね~
最後に、この焙煎機で1時間ほどローストすると・・・
最高級コーヒー豆、「コピ・ルアク」の完成です!!
コピルアクを試飲
コピ・ルアクはカフェインが少なくて、苦みや酸味もあまりありません。
したがってこの豆はなんと、そのまま食べられます!!
僕はコーヒーの試飲と一緒に、豆も食べさせてもらいました。笑
コーヒー豆はカリカリしてて、とてもおいしい!!
ココナッツから作った砂糖と合わせて食べると、とても濃いコーヒーキャンディーをかじっているよう。
このコーヒー豆とココナッツ砂糖の組み合わせで売ったら、日本で大人気になるんじゃないかな??
さて、肝心のコーヒーはどうだったかと言うと・・・
まず香りがとても独特で、特徴的でした!!
ニオイだけで、他のコーヒーとはちょっと違うことが分かります。
味はスッキリ薄めで、とても飲みやすかったです。
コーヒーと言うより、紅茶を飲んでいるような印象を受けました。
でもほのかに土っぽい風味があって、野性味あふれる感じです。
コーヒー嫌いでも飲める
コーヒーとネコが大好きな僕にとっては、この上ないコーヒーでした。笑
とても飲みやすいので、コーヒーが苦手な人でもイケるかもしれません!!
インドネシアでは生産所に行けば、タダで試飲させてもらえますし・・・
比較的リーズナブルな値段で、豆を購入することができました。
もしインドネシアへ旅行する機会があれば、ぜひコーヒー屋さんに行ってみてください!!
最後に注意
市販の豆で「コピ・ルアク」と書いてあっても、実際は5%ほどしか入ってないものがあります!!
くれぐれもダマされないよう、ご注意ください。
ちなみに、これが楽天で最も安かったです!!
お試しで、1杯だけ飲めるようになっています。
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