田舎暮らしを目指す若者が鳥取に移住し3年、彼は"失敗した"と後悔した


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(2018/07/12 移住して3年後の実態を聞いたので記事を書き足しました)

僕の実家は山奥にある限界集落なのですが、そこに20代の若者が移住してきました。

3年住んでみて彼は田舎の実態を知り、移住は失敗だったと後悔しています。

 

 

限界集落に若者が来た

 

僕の田舎は、マジで限界集落です!!

どのぐらい「限界」かと言うと、以下の通り。


・auやソフトバンクが使えず、ドコモでアンテナ1本

・半径2km以内に、コンビニどころか自販機もない

・隣の村は住む人が完全にいなくなって、ゴースト化

 

しかしそんなド田舎に、2015年12月から人が移住してくることになりました!!

話を聞いてみると、僕と同い年とのこと。

 自治体が「地域おこし協力隊」という制度で、外の県から呼んできたみたいです。

 

僕はもう、ワクワクが止まりません!!

何でこんな所にやって来るのか、どういう経緯でここへ来ることになったのか・・・

お酒を片手に家へ直撃し、色々と話を聞いてみたいと思っています。笑

 

村人は移住者に反対

 

しかし村の住人はみんな、その人が移住してくることに反対しているのです!!

 

「何が目的でこんな村に来るんだろう」

「悪いことを考えているのではないか」

 

本気でそんなことを言っています。

僕のおばあちゃんは、マジで心配しています。笑

 

そこで自治体の人がわざわざ村までやって来て、説明会を開きました。

その方の話だと、今度移住してくる人は猟師の免許を持っているとのこと。

「ジビエ料理を出す民宿をしたい」という気持ちで、田舎に移住してくるそうです。

 

すると村の人たちは、また以下のように反対し出しました。

 

「猟師ってことは、鉄砲を持ってくるんじゃないか!!」

「そんな危ない人を呼んで、何か起きたらどうする!!」

 

もう、ね・・・

「どんな人が来ても、この人たちは反対するんだろうな~」と僕は思いましたよ。

 

これがたとえ「東大を首席で卒業し、トヨタの社長を務め、ノーベル平和賞を取った方です」と言ったとしても・・・

「そんなスゴイ人がなんでこんな田舎にくるんだ、怪しい!!」と言うのでしょう。笑

 

これが田舎の実体

 

「地方創生だ~」「地方移住だ~」と政府や行政がハタを振っても、現場の実態はこんなものです。

「働き手がいない」「若い人は出て行く」と、なげきながら・・・

いざ外から若者が来るとなったら、みんな全力で反対します!!

 

村人たちを納得させることができなくて、困った様子の自治体の方。

最終的に移住してくる本人を連れてきて、村人の前で紹介するということで落ち着きました。

実際に会ってみて、「この人なら大丈夫だ」という気持ちに村人がなれば良いのですが・・・

 

追記:彼は「失敗した」と後悔中

 

彼が実際に移住してきてから、あともう少しで3年となります。

話を聞いてみると、「移住は失敗だった」とめっちゃ後悔していました!!

 

「田舎って不便ながらも、お互い助け合っているイメージだった」

「でも僕がここで見てきたものは、それとは正反対のことばかり」

 

彼が実際に僕の村で体験した理不尽な出来事は、たとえば以下のようなものです。

 

1. 村長を押し付け

 

村では年に1回、村長を誰にするか話し合いが行われます。

村長は週一で町の会合に出たりと忙しいので、誰もやりたがりません。

 

みんなが持ち回りで村長をするので、だいたい順番は決まっているのですが・・・

次になる予定の人が「自分はやりたくない」とグズりだし、収拾がつかなくなったのです。

 

さんざん話し合いは長引いた結果、最終的にその村で一番の若手が村長になりました。

「村長をやりたくない」という老人たちが、一番弱い立場にある若者へ押し付けたのです!!

 

これによって、年金暮らしで毎日ノホホンと暮らしている老人たちはまったく動かず・・・

夜遅くまで仕事をし、小さな子供の世話をしないといけない若者が、村長の仕事に忙殺されています。

 

2. 呼びかけに応じない

 

2018年の豪雨では、村にたくさんの被害が出ました。

そこで土砂の撤去をするため、村長が村人全員に集まるよう呼び掛けたのです。

 

しかしそこで集まったのは、ほぼ40代以下の若者だけ。

それより上の年代の人は、2人しか来ませんでした。

若手の村長に話を聞くと、「うちのことで大変だから」とみな断ってきたようです。

 

なのに口だけは達者で、「うちの前の土砂も撤去してほしい」とか言ってきます。

集まった若者はみんなシラけて、気分を悪くしながら作業しました。

 

3. 怒鳴られる

 

移住してきた彼は今年、村のお祭りを仕切ることになりました。

普段はカット野菜などを買って、手間なく料理を準備するのですが・・・

彼は「村の野菜を使ったらどうか」と、提案をしたのです。

 

「この村で野菜を作っている人は多いから、それを持ち寄ってみんなで食べよう」

「去年より手間はかかってしまうが、地産地消で村のつながりは強くなるのでは」

 

そう言って、村の婦人会に手伝いをお願いしに行ったのですが・・・

「勝手にそんなこと決めるな!!」と、1人の女性に怒鳴られたそうです。

最終的に彼が村のためを思って出したアイデアは、その女性のせいでボツとなりました。

 

田舎の人は優しくない

 

「今いる彼女と結婚する予定だが、この村に呼ぶのをためらってしまう」

「協力隊として呼んでもらったのに恐縮だが、出ていくことも考えてる」

 

税金を使って移住してきた彼ですが、僕は彼が出ていくのを止めることはできません。

だって自分自身も、絶対に住みたくないですから。

 

都会の人は「スローライフ」とか言って、田舎の生活にあこがれを持ちすぎです。

「田舎の人はやさしい」とかよく言いますが、まったくの正反対ですよ!!

 

昔みんなが農業していた時代は助け合わないと生きていけないので、協力し合っていたのでしょうが・・・

今はみんな農業をやめて働きに出ているので、お互いに助け合う動機がありません。

 

しかも地方経済は衰退していて、みんな貧乏になっているので・・・

面倒なことはすべて他人に押し付け、なるべく自分が得するよう立ち回っています。

 

さらに閉鎖的な環境下、かたよった人間関係だけで育っているので・・・

外から来た人間や、新しい考え方にとても否定的です。

年老いて頭がこり固まっているので、それを修正することもできません。

 

田舎への移住を検討している人は、よくよく考えてください。

 

多くの方が同意

 

この記事をツイッター上にあげたところ、非常に多くの方からたくさんの意見をいただきました!!

大部分の方がこの記事に同意していることから、うちの村だけじゃないんだなと痛感しましたよ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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