今、アメリカで利上げをするかどうかの攻防が続いていますね~
12月の雇用統計がどうなるかにもよりますが、今のところ12月16日のFOMCで実施される可能性が高いと言われています。
市場参加者である僕的には「どうせやるのだから早く済ませてほしい」という感じです。
ずっと「やるか??やらないか??」の議論に付き合わされて、もう正直面倒くさい・・・笑
そういえば、この利上げに関して面白いブログ記事がありました。
利上げ=ドル高とは限らない - Market Hack
ふつうに考えると、利上げに関しては以下のような理論が組み立てられます。
1.アメリカが金利を上げる
2.日本よりアメリカの金利が高くなる
3.お金は金利が高い方に流れる
4.日本円を米ドルにする動きが出る
5.円安ドル高
しかし過去のデータを見てみると、利上げ後はむしろ円高ドル安になる傾向があるらしいです。
この理由について、このブログ著者は以下のような論理を示しています。
1.アメリカが金利を上げる
2.金利が上がるとインフレになる
3.インフレになるとモノの値段が上がる
4.モノの値段が上がる=お金の価値が下がる
5.米ドルの価値はこれから下がっていく
6.円高ドル安
まあ筋道は通っているので間違いではないでしょう。
ただなんかマワリクドイ・・・
僕はもっとシンプルに、以下のように考えています。
1.アメリカが金利を上げる
2.利益確定のために米ドルが売られる
3.円高ドル安
つまり、相場格言で言うところの「噂で買って事実で売れ」というやつです。
これまで長い間「アメリカは利上げするぞ~」と言われてきました。
その間に多くの人が「アメリカが利上げしたら米ドルが上がるかも」と考え、ドル買いを進めてきたのです。
まさに噂で買ってきたわけですね。
そしてもし12月で利上げが実施された場合・・・
ドル買いを進めてきた人たちは以下のように考えるでしょう。
「ついに利上げも行われて一区切りだ」
「ここからどこまで利上げが続くか、ちょっと分からないな~」
「もうけっこう利益出ているし、ここらで一旦決済しておこう」
こうして長い間買われてきたドルは、利益確保のために一旦決済されます。
つまり「利上げ」という事実によってドルは売られるのです。
そしてその結果、円高ドル安が進むということになります。
相場はあまりこねくり回さず、シンプルに考えたほうが良いですよ~