FXで逆指値が滑る(約定しない)?損切りがスリッページする理由


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あなたはFXトレードで「逆指値(損切り)のときだけ約定価格が滑る(すべる)」と、疑問に思ったことはありませんか??

このページではスリッページが発生する理由について、FX歴10年以上の専業トレーダーがくわしくお伝えします!!

 

 

スリッページ(滑る)とは

 

スリッページとは、「注文価格と約定価格の差」のことです!!

FXトレードでは注文で指定したレートと取引が成立したレートとの間に、かい離が生じることがあります。

よく「滑る(すべる)」とか「ズレる」とも、表現されますね。

 

たとえば米ドル円で100.00円で買い注文を出したものの、実際には100.02円で約定したとしましょう。

この場合、「2銭 (2pips) のスリッページが発生した」と言います。

 

上記のように2銭のスリッページが発生した場合、1万通貨の取引では200円の損失です。

さらにそれが100回続けば、200円×100回=2万円の損失となります!!

このようにスリッページは、FXトレードの損益に直接的な影響を与えるのです。

 

逆指値だけ滑る

 

よくブログの読者さんから、以下のようなメッセージをいただきます。

 

僕が使っているFX会社は、利食いは指値通りに約定するクセに損切りはよく不利な方向へ滑ります!!

このFX会社は不正に値段を操作していると考えて、使わない方が良いのでしょうか??

 

誠に残念ですが・・・

どのFX業者を利用しても、逆指値はある程度スリッページが発生します!!

 

僕は以前、有力なFX会社をいくつかピックアップし・・・

実際に逆指値を10回ほど注文して、滑らない業者がないか試してみたことがあります。

その結果は程度の差こそあれ、結局どこを使ってもスリッページは発生しましたよ。笑

 

逆指値が滑る理由

 

指値は滑らないのに逆指値が滑る理由は、その仕組みにあります!!

指値・逆指値の仕組みをくわしく説明すると、以下のようになっているのです。

 

【指値】

指定した値段に達する

→売買を行う

 

【逆指値】

指定した値段に達する

→成行注文を出す

→売買を行う


指値は注文を出した段階で、売買相手を待っている状態になります。

したがって、値が滑ることはほとんどありません。

 

しかし、逆指値の場合はちょっと違います。

指定した値段に達した後、そこから売買相手を探し始めるのです!!

 

これは本当に、ちょっとした差なのですが・・・

そのちょっとした間に値段が動いてしまうため、指定した値段とはズレて約定することがあります。

 

実際にいくつかのFX会社では、このことが明記してありますよ~

 

指値注文は、指定レートで約定致します。

ただし、例外的に週明けに当社が初めて配信する価格が、お客様の指値注文の価格に達していた場合のみ、当該初めて配信する取引レートで約定します。

逆指値注文は、当社がお客様向けに配信する価格が、買い注文の場合はお客様が指定した価格以上になったとき、売り注文の場合はお客様が指定した価格以下になったときに、その配信された価格で約定しますので、相場の状況により、スリッページが発生する場合があります。

お客様にとって約定価格が注文価格よりも不利な価格となる場合があることに注意が必要です。

参考:DMM FX

 

指値注文は、原則注文価格で約定いたします。

 逆指値注文は、注文価格を超えた際に約定となるため、相場状況により、スリッページが発生する場合がございます。

参考:外貨ex byGMO

 

その他の要因

 

またこの他にも、逆指値が滑る理由はいくつかあります。

それは主に、以下の5つです!!

 

1. FX会社のスペックが低い

2. 注文が集中する

3. 値動きが激しい

4. 通貨ペアの流動性が低い

5. 注文に優先順位がある

 

ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。

 

1. FX会社のスペックが低い

 

「FX会社はどこも滑る」と書きましたが、業者によって差があるのも事実です!!

FX会社によって、サーバーの速度や注文の処理能力は大きく異なります。

設備投資をあまりしていないところはやはり、約定がズレることが多いです。

 

どこのFX会社が滑らないか(約定力が高いか)は、「矢野経済研究所」という第三者機関が調査していますよ!!

そこによると、マネーパートナーズがダントツで良いみたいですね。

 

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参考:マネーパートナーズ

 

またこのFX会社は外貨両替でも活躍するので、口座を持っておいて損はありません。

参考:外貨両替の方法7つを比較!FXとクレカのコンビが最強な理由は?

 

2. 注文が多い

 

いくらFX会社のサーバー能力が高くても、処理が遅れることがあります。

それは、そのときの注文数が多くなったときです!!

 

注文が集中すると処理が間に合わず、どうしてもタイムロスが起こります。

そしてそれが、スリッページへとつながるのです。

 

国内FX会社で注文が多くなる時間帯は、サラリーマンでも取引しやすい「夜」でしょう。

特に23時以降(冬時間)はニューヨーク市場が開いて値動きが大きくなるので、注文もそれに応じて多くなります。

参考:FXは時間帯によって値動きに特徴あり!おすすめの取引時間は?

 

3. 値動きが激しい

 

相場の値動きが激しいのも、約定が滑る1つの原因となります!!

たとえば重要指標の発表時など、相場が一気に乱降下する場合です。

 

このようなときは一瞬で数10pipsも動くので、注文価格をそのまま通すのは難しくなります。

FX会社ではそれを見越して、あらかじめスプレッドを拡大させるところも多いです。

 

したがって経済指標の発表時には、なるべく取引をしないようにしましょう。

参考:FXで指標トレードするな!個人トレーダーが確実に損する理由5つ

 

4. 通貨ペアの流動性が低い

 

スリッページの発生は、取引する通貨ペアの流動性にも関わりがあります。

取引量が低いほど注文が成立しにくくなり、約定が滑る可能性が大きいのです!!

 

言い換えると、マイナーな通貨ペアほど価格がズレる傾向にあります。

流動性の高いメジャー通貨については、下の記事を読んでください。

参考:取引量ランキングを掲載!FXで稼ぎやすい通貨ペアの選び方は?

 

5. 注文に優先順位がある

 

多くのFX会社では注文の種類によって、以下のように優先順位が付けています。

成行注文 > 指値注文 > 逆指値注文 > 強制ロスカット

 

逆指値注文は通常、指値注文より後回しにされるのです。

そのため指値より逆指値の方が、指定した価格からズレる可能性が高くなります。

 

スリッページを完全に防ぐには

 

実は、逆指値のスリッページを完全に防ぐ方法が存在します。

それはFX会社をはさまず、市場と直接取引することです!!

 

具体的には海外の証券会社に口座を作り、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)で為替先物取引をします。

ちなみにCMEとは、世界最大の金融先物取引所です。

参考:出来高とは?FXトレードで為替の取引量を調べる最良の方法4つ

 

取引を始めるまでのハードルが、ちょっと高いですが・・・

「どうしても逆指値をズラされるのが気に食わない」という人は、ぜひチャレンジしてみてください。

 

まとめ

 

どのFX会社もある程度は、逆指値は滑ってしまいます。

それは主に、注文の仕組みやFX会社の処理能力などによるものです。

スリッページを極力減らしたいという方は、約定力が高いマネーパートナーズで取引を行うと良いでしょう!!

 

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