「インジケーターって何??」「どのインジケーターを選べば良い??」とお悩みの方へ。
最強のインジケーターを選ぶ方法を、FX歴10年以上の専業トレーダーがお伝えします!!
インジケーターとは
インジケーターとは、為替のデータを加工して作ったグラフのことです!!
これによって、売買のタイミングが視覚的に分かりやすくなります。
「インディケーター」、もしくは「テクニカル指標」とも言いますよ。
まず為替の値動きをローソク足だけで示したのが、下のチャートです。
そこに「移動平均線」と「ATR」というインジケーターを追加したのが、下のチャートになります。
これらの線が加わったことで、トレンドやボラティリティが見える化され・・・
買い時・売り時の判定が、より分かりやすくなるのです。
インジケーターの種類
インジケーターは大きく、以下の2種類に大別されます!!
・トレンド系
・オシレーター系
ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。
トレンド系
トレンド系とはその名の通り、相場のトレンドを示すインジケーターです!!
このインジケーターは、チャート画面と重なるように表示されますよ。
代表的なのは、以下の3つです。
・移動平均線
統計の分野で古くから使われてきた、シンプルで使いやすいインジケーターです。
ラインの向きからトレンドの方向、ラインの傾きからトレンドの強さを判断できます。
・ボリンジャーバンド
上記の移動平均線と上下3つのバンドで構成された、人気のインジケーターです。
バンドが拡大しているか縮小しているかで、トレンドの有無を判断できます。
・一目均衡表
一目山人という日本人投資家が生んだ、世界的に有名なインジケーターです。
「転換線」「基準線」「雲」「遅行線」と多数の線を組み合わせることで、トレンドの方向や強弱を判断できます。
オシレーター系
オシレーター系とは、相場の買われすぎ・売られすぎを示すインジケーターです!!
このインジケーターは、チャート画面の下に別枠で表示されますよ。
代表的なのは、以下の3つです。
・MACD
より精度の高い分析をするため上記の移動平均線を発展させた、比較的まだ新しいインジケーターです。
「MACD」「シグナル」の2本線と「ヒストグラム」と呼ばれる棒グラフから、買われすぎ・売られすぎを判断できます。
・RSI
日本語では「相対力指数」と呼ばれ、買いと売りでどちらの勢いが強いかを計るインジケーターです。
70以上に上がったら買われすぎ、30以下に落ちたら売られすぎと判断できます。
・ストキャスティクス
上記のRSIと同じく、買いと売りでどちらの勢いが強いかを計るインジケーターです。
80以上に上がったら買われすぎ、20以下に落ちたら売られすぎと判断できます。
インジケーターは役に立つか
以前にブログの読者さんから、以下のような質問を受けました。
ボリンジャーバンドとか移動平均線は、役に立つのでしょうか??
なんとなく仕組みは理解できるようになったのですが、なかなか役に立つとは思えなくて・・・
この気持ち、とてもよく分かります!!
僕も一時期インジケーターにハマって、色々と試した時期がありました。
勉強していくうちに、そのインジケーターがどういうものなのかは分かってくるのですが・・・
でもそれを使って、勝てないんですよね~笑
結論を言うと、ボリンジャーバンドも移動平均線も役に立ちます。
なぜ、そうやって言い切れるか??
それはどちらも有名なインジケーターで、多くの人が使っているからです!!
インジケーターは使う人が多ければ多いほど、その信頼性が増します。
そもそも、なぜテクニカル分析が機能するかというと・・・
それは、多くの人が「それは機能する」と信じているからです。
たとえば下のチャートのように、21期間の移動平均線タッチで値がはね返されることが多くあります。
これは多くの人が「ここで反発するはず」と考え、そこで大量の買いが入るからです。
そこで多くの取引が行われるからこそ、実際にそこで値が動きます。
機能しないインジケーターもあり
しかしこれは逆に言うと、「多くの人が使っていないインジケーターはあまり機能しない」ということ!!
インジケーターはたくさんの人が使ってこそ、その信頼性が増します。
なので、あまりマイナーなものを使うことはおすすめしません。
有名で多くの人が使っているインジケーターとは、上で説明した以下の6つです!!
・移動平均線
・ボリンジャーバンド
・一目均衡表
・MACD
・RSI
・ストキャスティクス
僕はこの中でも、一番有名な「移動平均線」のみを使っています!!
最強のインジケーターを選ぶ方法
ただし役に立つと言っても、インジケーターだけで利益を出すことは難しいです。
なぜなら、インジケーターはあくまでも「補助」だから!!
自分の手法を強化するための「道具」にすぎません。
たとえば、カナヅチは家を建てるのにとても便利な道具です。
しかしホームページを作るのには、まったく役に立ちません。
そのインジケーターが役に立つかは結局、自分の使っている手法によるのです!!
なのでまずは、自分の手法を確認してみましょう。
順張りなのか逆張りなのか、ブレイクアウトを狙うのか窓埋めを攻めるのか・・・
そうしたら、その手法に適したインジケーターとその使い方を考えてみるのです。
そうすれば、インジケーターを味方につけることができます!!
具体的な例
手法によってインジケーターを使い分ける、具体的な例を出していきましょう。
たとえば順張り(トレンドフォロー)で攻めるなら、しっかりとトレンドが出ているところでエントリーしなければいけません。
そういったときに、「移動平均線」は便利です!!
「移動平均線」を使えば、ダウ理論よりも簡単にトレンド相場を見分けることができます。
参考:ダウ理論より簡単!FXトレンド判断に使えるインジケーターは?
またブレイクアウトを狙うなら、値動きが縮小してレンジとなっている場所を探さなければいけません。
そういったときには、「ボリンジャーバンド」ですね!!
「ボリンジャーバンド」を使えば、的確にレンジ相場を発見することができますよ。
参考:レンジ相場の簡単な見極め方は?FXでレンジを判断する方法3つ
このように自分が何を狙っているのか、どんな手法を使っているかによってインジケーターを選択するのです!!
まとめ
インジケーターとは売買タイミングを視覚的に分かりやすくするため、為替データを加工して作ったグラフです。
多くの人が使っている有名なインジケーターなら、ちゃんと機能します。
最強のインジケーターとは、自分のFXトレード手法にあったものです。
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