「FXトレードでブレイクアウトを狙っているけど、うまくいかない」という方へ。
ブレイクアウト手法で狙うべきレンジブレイクについて、FX歴10年以上の専業トレーダーがお伝えします!!
また具体的にどこでエントリーすると勝率が高くなるかについても、あわせて解説しましょう。
ブレイクアウト手法とは
FXトレードにおけるブレイクアウト手法とは、以下のようなものです!!
・直近の高値を越えたら買い、さらに高値で決済する
・直近の安値を越えたら売り、さらに安値で決済する
上のチャートを見れば、一目瞭然でしょう!!
一定期間もみ合ったあと、レンジブレイクした方向についていくだけです。
避けるべきレンジブレイクの形
しかし、この手法は「ただレンジブレイクについていけば良い」というわけではありません。
形の悪いレンジを狙うと、一気に勝率が下がります。
FXブレイクアウト手法で避けるべきレンジブレイクのパターンは、以下5つです!!
・レンジの長さが短い
・レンジの幅が大きい
・値動きに勢いがない
・値がそろっていない
・値が片寄っていない
ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。
レンジの長さが短い
レンジの長さが短い場合、レンジブレイクしてもあまり伸びません!!
相場の値動きというものは、「拡大」と「縮小」を繰り返す性質があります。
参考:FXのボラティリティとは?値動きを測るインジケーターまとめ
つまり大きな値動きとなるためには、その前の値動きが小さくなっていないといけません!!
レンジの長さが短いということは、値動きがまだ十分に収束しきってないということです。
したがって値が伸びずに、中途半端なブレイクアウトに終わってしまいます。
値が十分に収束しているかを見るためには、「移動平均線」や「ボリンジャーバンド」を見ると良いです!!
くわしくは、下の記事を参考にしてください。
参考:レンジ相場の簡単な見極め方は?FXでレンジを判断する方法3つ
レンジの幅が大きい
レンジの幅が大きい場合、レンジブレイクしたとしてもあまり伸びません!!
これも上で説明したように、相場のボラティリティが関係してきます。
すでに大きく上下に振れている場合、値動きは収縮していないのです。
したがってこの場合も、中途半端なブレイクアウトになってしまいます。
これを判断する方法としては、「当日の値幅」を見るのが有効です!!
エントリーしようとしている通貨ペアが、すでに1日の平均値幅の半分以上も動いている場合・・・
そのエントリーは、見送った方が賢明でしょう。
各通貨ペアの平均値幅を見る方法は、下に記事を参考にしてください。
参考:FX各通貨ペアの平均値幅は?ボラティリティの簡単な計算方法
値動きに勢いがない
レンジを抜ける際に値動きがグズグズしている場合、値はあまり伸びません!!
こういう場合、買い手(もしくは売り手)がしぶとくレンジブレイクに抵抗していると予想できます。
すると状況によっては、またレンジ内へ戻されるということが起こるのです。
この勢いを見るのに最も良い方法は、「ローソク足の形」を見ることですね!!
レンジのラインを大陰線(もしくは大陽線)で抜けていくようであれば、勢いがあると判断して良いでしょう。
くわしくは、下の記事を参考にしてください。
参考:ローソク足だけで簡単!FXラインブレイクを判断する手法とは?
またこのレンジパターンについては、以前に動画で解説をしたことがあります。
よりくわしく知りたい人は、ぜひ見てください。
値がそろっていない
レンジの高値や安値がそろっていない場合、値はあまり伸びません!!
たとえば、上のチャートは平行レンジのように見えますよね??
でも実は下のように、微妙に斜めになっているんですよ。
なので「レンジを抜けた」と思って矢印のところでエントリーしたら、はね返される可能性が高いです。
三角持ち合いなんかも、まさにそうですね。
「レンジを抜けた」と思って矢印のところでエントリーしても、最安値のラインで止められたりします。
僕は三角持ち合いの場合、基本的にブレイクアウトのエントリーはしません。
参考:FXの値動きパターン全8つ!丸暗記で簡単にレンジ相場を攻略
値が片寄っていない
値が上や下に片寄っている場合、値はあまり伸びません!!
たとえば上に片寄ったレンジとは、上のチャートのようなものです。
いわばレンジの中に、さらにレンジができているような状況ですね。
こうなると1本目の矢印部分で、すでに小さなレンジブレイクが起こっていることになります。
赤点線で囲った部分で溜まったエネルギーは、ここで使われてしまうんですね。
なので2本目の矢印部分のときには、大きくブレイクするだけの力が残っていません。
このレンジパターンについては、以前に動画で解説をしたことがあります。
よりくわしく知りたい人は、ぜひ見てください。
エントリーのタイミング
またFXブレイクアウト手法では、すぐに飛び乗ることをやめましょう!!
なぜならブレイクアウトした直後だと、値はあまり伸びないからです。
ブレイクアウトが発生したとき、多くの市場参加者は「ダマシではないのか??」と疑います。
そもそも相場では、あまりトレンドが発生するものではありません。
「相場の7割はレンジ」と言われるぐらいなので、用心深くなるのは当然でしょう。
しかし経験の浅い人は、レンジを抜けて大きく値が伸びていく様子を見過ごせません。
「この勢いに遅れるな」とばかりに、それに飛び乗ってしまいます。
そして戻しに巻き込まれ、あえなく損切りとなるのです。
ではいったい、どこで乗っかれば良いのでしょう??
一番安全なのは、2回目の伸びです!!
1回目のブレイクの戻りを待ち、再度ブレイクした方向に動き出したところでエントリーをします。
ブレイクアウトは、2回目で一気に伸びていくパターンが多いです。
なぜならアップトレンドが確定し、皆が安心して買いに来るから!!
2回目の伸びが発生した時点で、直近の安値と高値が前回の安値と高値をそれぞれ切り上げることになります。
こうなると、ダウ理論におけるアップトレンドの条件が満たされるのです。
参考:トレンドフォロー(順張り)手法とは?FXの勝率を3倍にする方法
つまりアップトレンドが確定し、このブレイクアウトが本物である可能性が高まったということ!!
すると今までブレイクアウトを疑っていた市場参加者も、ようやく楽観的になります。
その結果1回目のブレイクよりも買いが多く入り、そこから大きく伸びるわけです。
まとめ
FXブレイクアウト手法では、キレイな形のレンジブレイクのみを狙いましょう。
またエントリーはあせらず、2回目の伸びを取っていくべきです。
たったその2つを気を付けるだけで、勝率を格段に上げることができますよ!!
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