(2018/06/12 記事を書き足しました)
香港の金融コンサル会社で働いていたとき、僕はスイスのプライベートバンカーと仕事をしたことがあります。
話を聞くと、そこには「錬金術」と言えるようなお金の作り方が存在していました!!
プライベートバンクとは
「プライベートバンク」は直訳すると、「私的な銀行」ということで・・・
お金持ちの個人を対象に、お金に関する総合的なサービスを提供する金融機関のことです!!
お客さんになれば、高度な訓練を受けたお金の専門家が以下のようなことをしてくれます。
・自分の資産を管理してくれる
・様々な投資情報をくれる
・相続のお手伝いをしてくれる
ただしプライベートバンクには、「最低預入額」が決められています。
少ないところでは、1500万円ぐらいから受けてくれるところもありますが・・・
たいていは、1~5億円からのスタートです。
したがってプライベートバンクの顧客は、王族・貴族・資産家・起業家などがほとんど!!
そんなプライベートバンクで働く方と以前、仕事でご一緒したことがあります。
彼からプライベートバンクの業務について、色々と聞いたのですが・・・
どれも自分の世界とはかけ離れた話で、驚きの連続でした!!
今日はその話の中から、富裕層の資産運用法を1つご紹介しましょう。
お金の錬金術
富裕層の人たちが抱える大きな問題の1つが、「相続税」です。
巨額の相続税に対応するため、お金持ちはどうやって多額の現金を準備するのでしょうか??
必要なもの
・現金2億円
・健康な体
手順
1.オフショア(租税回避地)に、法人を設立する
2.プライベートバンクに、現金2億円を預ける
3.その2億円を担保に、プライベートバンクから4億円借り入れる
4.その4億円を一時払保険料として、死亡保障7億円の保険に入る
5.その保険証券も、借りた4億円の担保として提供する
ワンポイントアドバイス1
オフショア法人を作るのは、海外の保険に入るためです!!
海外の保険はケタ違いで、支払った保険料の倍近い死亡保険金が受け取れます。
しかし日本居住者の場合、日本に支店がない保険会社の保険には入れません。
したがって費用が掛かってもオフショア法人を作り、法人として保険に入ります。
ワンポイントアドバイス2
担保として提供した2億円は、債券で運用されます!!
その運用利益で借入利子を支払うので、毎月の支払いは発生しません。
いくら受け取るか
以上で、準備完了です。
ではこの人が死亡したとき、親族はいくらの現金を受け取るでしょう??
答えは、なんと「5億円」です!!
(担保として提供した現金2億+死亡保険金7億-借入金4億)
お金持ちがうらやましい
どうですか??
2億円を使って5億円を作り出す、まさにお金の錬金術ですよね!!
実際に資産家はこういった方法を使って、相続税を納めるのに必要な現金を準備しています。
特に日本は相続税が最高で55%と、世界で最も高い水準です。
なので日本の富裕層は海外に移住したり国籍を変えてでも、海外のプライベートバンクを利用するそう。
もちろん、日本にもプライベートバンク業務を行っているところはありますが・・・
日本は金融規制が厳しく、なかなか国内だけで満足いくサービスを受けるのは難しいみたいですね。
いや~それにしても、お金持ちの親が欲しい。笑
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